2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
会計研究科(専門職大学院)
時間割コード
Course Code
97021
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
監査基準論
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
A02
担任者名
Instructor
田中 基博
曜限
Day/Period
水3
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

会計監査は、会社経営者が自ら取りまとめた経営成績等の情報の適正性に対し、独立の立場から利用者のために品質を保証する仕組みです。厳し過ぎる品質保証水準は実務上困難であり監査人に過度な責任を負わせる一方、緩過ぎると会計不祥事の蔓延を赦してしまいます。昨今の大企業による会計不祥事を受けて、会計監査にはより強い透明性が求められ、監査人が準拠すべき監査基準にそれらの社会要請が結実しています。本講義では、会計監査の実務上のポイントと関連付けながら、各監査基準の設定理由、体系、内容のほか、会社経営者・情報利用者・監査人の間のどのような利害を調整しようとしているのか解説します。また、過去の会計不祥事の事例を関連する回に解説します。

学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy

(会計研究科(専門職))
1.知識・技能
  会計専門職業人として必要とされる理論と実務に習熟し、かつ職業倫理観および豊かな会計的センス、高度な判断能力や思考能力を修得し、それらを総合的に活用することができる。
2.思考力・判断力・表現力等の能力
  健全な精神を持ち合わせた監査界・産業界・官公庁のリーダーたりうる会計専門職業人として行動力をもって社会の要請にこたえることができる。

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
    会計専門職業人として必要とされる理論と実務に習熟し、かつ職業倫理観および豊かな会計的センス、高度な判断能力や思考能力を修得し、それらを総合的に活用できる。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
    健全な精神を持ち合わせた監査業界・産業界・官公庁のリーダーたりうる会計専門職業人として行動力をもって社会の要請に応えられる。
③主体的な態度の観点
    自らの学習を振り返り、適切な改善点を挙げて対応できる。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回  会計監査の概要・目的と監査基準の体系 
第2回  監査基準 
第3回  財務諸表監査における総括的な目的(監基報200) 
第4回  監査事務所における品質管理(品管基報1) 
第5回  財務諸表監査における不正(監基報240) 
第6回  監査の計画及び実施における重要性(監基報320) 
第7回  リスク評価手続(監基報315) 
第8回  リスク対応手続(監基報330) 
第9回  監査証拠(監基報500) 
第10回  会計上の見積りの監査(監基報540)、継続企業の前提に関する開示について(監査・保証実務委員会報告76) 
第11回  監査意見の形成、KAM、虚偽表示の評価等(監基報700、701、720、450、580) 
第12回  除外事項付監査意見(監基報705、706、710) 
第13回  中間監査(監基報910)、四半期レビュー基準 
第14回  財務報告に係る内部統制の監査(監査・保証実務委員会報告82) 
第15回  期末試験

授業時間外学習 / Expected work outside of class

監査基準(第2回)、各回に関連する監査基準委員会報告書(第3回、第5~13回)、品質管理基準委員会報告書第1号(第4回)、監査における不正リスク対応基準(第5回)、四半期レビュー基準(第13回)、監査・保証実務委員会報告(第10回、第14回) 

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

 
期末試験(70%)
    30問の正誤問題(「誤」の場合は「誤」の理由の記載を求める)
平常点(30%)
    来学出席状況他。 

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

①知識・技能の観点
・期末テスト(短答式公認会計士試験の正誤問題を基準とする)
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・授業中の質問への回答内容・回答状況(誤っていても思考過程の合理性に配慮する)
③主体的な態度の観点
・講義及び討議への積極的な参加及び発言 

教科書
Textbooks


各回の授業前に講義資料及び関連する監基報等の参考資料を関大LMSに添付する形式にて配布する。
授業当日に紙資料は配布しない。アウトプットが必要な場合は各自で関大LMSに添付した資料をアウトプットすること。ただし、その場合でも添付資料1つ目の「スライド」のアウトプットのみで十分と思います。
PCの持込み可・授業中の閲覧も可です。ただし、PC充電は事前に十分行っておくこと。

参考書
References

日本公認会計士協会編  監査実務ハンドブック  2025年版  日本公認会計士協会出版局  978-4910136271
日本公認会計士協会、企業会計基準委員会  共編  会計監査六法  2024年版  日本公認会計士協会出版局  978-4910136240

必要な該当箇所は事前に関大LMSへ添付する形式で配布する。紙資料は配布しない。

フィードバックの方法
Feedback Method

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

オフィスアワー
・授業時間の前後にて対応します。事前に下記メルアドに連絡下さい。メルアド:motohiro.tanaka@zeus.eonet.ne.jp

備考
Other Comments

来学困難生として事前に事務局の承認を受けた院生及び体調不良で来学を控えた院生は、各回の授業終了の直後に関大LMSへアップするパノプト動画を視聴して下さい。パノプト視聴を行った週の金曜夜までに出席確認用の課題レポートの提出を求めます。
なお、パノプトの録画が機材不具合等で行えなかった場合、再録画は行いません。