- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 会計研究科(専門職大学院)
- 時間割コード
Course Code - 97115
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 特殊講義(会計専門職業数学)
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 韓 池
- 曜限
Day/Period - 月1
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
この特殊講義は、公認会計士の試験を経営学または経済学で受験しようとしている院生の方、さらに国税官、国家公務員、地方公務員などの受験をしようとしている院生の方を対象に、会計学、経営学、経済学などでよく利用される数学の基礎知識を解説するやさしい講義である。講義の内容は下記のとおりである。
(1)1変数関数の極限、連続性、微分
(2)多変数関数の極限、連続性、偏微分、全微分
(3)陰関数定理
(4)最適化問題
この特殊講義は、数学の基礎知識をきちんと説明した上で、さらに経済学での応用例を丁寧に解説する。高校レベルの数学基礎があれば、この特殊講義の内容が十分に理解でき、応用できる。ミクロ経済学とマクロ経済学を受講する方には、この特殊講義の並行履修を推奨する。到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
・極限の概念を理解してその四則演算の問題が解けること。
・極限の経済学での応用例として瞬間複利の問題の数学上の表示と経済的な意味が理解できること。
・極限と連続性の関係が理解できること。
・微分の表現と意味、微分公式の導出、合成関数の微分と基本関数の微分の関連性が理解できること。
・1変数関数と微分の経済学での応用例として効用関数と限界効用の概念が理解できること。
・多変数関数の偏微分と全微分の表現と意味が理解できること。
・多変数関数と偏微分および全微分の経済学での応用例として効用関数と限界効用、生産関数と限界生産物の概念が理解できること。
・陰関数定理の導出が理解できること。
・陰関数と陰関数定理の経済学での応用例として無差別曲線と等量曲線の経済的な意味、限界代替率逓減の法則と技術的限界代替率逓減の法則が理解できること。
・最適化問題として、生産者の利潤最大化と生産費用最小化の問題、消費者の効用最大化と消費支出最小化の問題を理解して解けること。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・授業内容をきちんと理解したもとで、関連する問題が独自的に解けること。
・数学の経済分析における意義と重要性を認識して応用でき、説明できること。
③主体的な態度の観点
・まじめに受講すること。
・「習うより慣れろ」ということわざの通りに、宿題だけではなく、宿題以外の練習問題をもきちんと解く練習を通じて数学の基礎知識に対する理解力と応用力を高めることができること。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 1変数関数の極限と演算
第2回 合成関数の極限と演算
第3回 極限の経済学での応用例:瞬間複利の問題
第4回 1変数関数の連続性、微分、微分公式
第5回 合成関数の微分、微分の経済学での応用例:効用関数と限界効用
第6回 多変数関数の極限、連続性、偏微分
第7回 合成関数の偏微分、多変数関数の全微分
第8回 偏微分と全微分の経済学での応用例:効用関数と限界効用、生産関数と限界生産物
第9回 陰関数定理
第10回 陰関数定理の経済学での応用例:無差別曲線と等量曲線
第11回 制約条件を持っていない最適化問題:生産者の利潤最大化の問題
第12回 制約条件を持っている最適化問題(1):ラグランジュ関数法
第13回 制約条件を持っている最適化問題(2):消費者の効用最大化の問題
第14回 公認会計士試験問題の関連問題の解説
第15回 期末テスト授業時間外学習 / Expected work outside of class
(1)時間をかけなくてもいいが、授業の前に講義の関連内容を予習すること。
(2)授業の後に授業の内容を復習した上で、宿題を解答する。また、余裕があれば宿題以外の練習問題も解くこと。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
この特殊講義の到達目標のすべての項目の達成状況に応じて成績評価を行う。成績評価の方法は次のとおりである。
(1)宿題や小テスト(40%)
(2)授業への関与(10%)
(3)本テスト(50%)基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
経済数学の基礎知識を理解し、その応用力があるか。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
経済数学の基礎知識を活用して、関連問題を独自に分析し、説明することができるか。
③主体的な態度の観点
まじめに受講するか。
- 教科書
Textbooks
教科書を指定しないが、授業中に関連資料を配布する。
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参考書
References 西村 和雄 経済数学早わかり 日本評論社 978-4535572751
岡部 恒治 経済数学入門 新世社 978-4915787904
岡田 章 経済学・経営学のための数学 東洋経済新報社 978-4492312988
戸瀬 信之 コア・テキスト 経済数学 新世社 978-4883840779
- フィードバックの方法
Feedback Method 宿題と小テストおよび公認会計士試験問題の関連問題を解説しながら行う。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 授業後、メール、LMSの質疑コーナー、Zoom
- 備考
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