- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 会計研究科(専門職大学院)
- 時間割コード
Course Code - 97052
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 国際監査基準論
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 笠井 直樹
- 曜限
Day/Period - 金2
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
わが国を含む国際的な監査規制(監査制度)の実態およびその帰結を理解し,制度設計について多角的に議論できるようになることを主な到達目標とする。
各回において,予め配布した資料に基づき個々のトピックについて議論できるよう準備しておくことが求められる。
また,履修者に対して,講義において扱った個別のテーマについて少なくとも3回程度の研究報告を行うことを求める。
さらに,最終回では,各自の設定した研究テーマに基づき研究プロポーザル(term paper)を作成し,報告してもらう。学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy
(会計研究科(専門職))
1.知識・技能
会計専門職業人として必要とされる理論と実務に習熟し、かつ職業倫理観および豊かな会計的センス、高度な判断能力や思考能力を修得し、それらを総合的に活用することができる。
2.思考力・判断力・表現力等の能力
健全な精神を持ち合わせた監査界・産業界・官公庁のリーダーたりうる会計専門職業人として行動力をもって社会の要請にこたえることができる。
到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
国際的に進展している監査規制(制度)の実態およびその帰結について理解・説明することができるとともに,制度設計について多角的に議論できるようになる。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
種々の開示・監査制度の意義と関連する利害関係者の行動を理解することを通じて,様々な社会事象・問題における本質的に重要な論点について理解・説明することができる。
③主体的な態度の観点
講義における議論と研究報告,研究プロポーザルの作成・報告に対して主体的に取り組み,一定の成果を上げることができる。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)
・課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 講義ガイダンス&監査規制
第2回 監査業務に対する需要の理論,研究テーマ報告会
第3回 監査品質①:IAASBフレームワーク等
第4回 EQR①(ISQM1&ISQM2等)
第5回 EQR②(事例分析)
第6回 監査品質②:監査事務所のローテーション
第7回 監査品質③-1(監査品質と監査事務所の評判)
第8回 監査品質③-2(監査品質の測定指標)
第9回 監査品質③-3(監査品質に関する国際動向)
第10回 特別目的財務報告の監査・証明業務①(ISA800&ISA805等)
第11回 特別目的財務報告の監査・証明業務②-1(レビュー)
第12回 特別目的財務報告の監査・証明業務②-2(制度導入効果)
第13回 KAM①(ISA701&開示事例分析)
第14回 KAM②(開示事例分析&利用者側の認識等)
第15回 研究プロポーザル報告会授業時間外学習 / Expected work outside of class
各回のテーマを理解するためには事前・事後学習は必須である。また,講義中に特定のテーマ・資料に基づいた研究報告の機会を設けるため,報告準備に相当程度の時間を割く必要がある。さらに,研究プロポーザルの作成・報告準備についても相当程度の時間を割く必要がある。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
研究報告(60%),講義への貢献度(40%)で評価する。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
各研究報告において講義内容をより発展させている点とともに,研究プロポーザルの内容の独自性について評価する。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
講義における発言内容,研究報告・研究プロポーザルに対する質疑応答について評価する。
③主体的な態度の観点
講義における事前の準備状況および講義・研究報告・研究プロポーザル報告における議論への貢献度によって評価する。
- 教科書
Textbooks
教科書は特に指定せず,必要に応じて講義資料を配布する。
-
参考書
References 伊豫田隆俊,松本祥尚,林隆敏 ベーシック監査論(九訂版) 同文舘出版 9784495182595
須田一幸 実証理論としての会計学 白桃書房 9784561360346
ウィリアム・R・スコット, パトリシア・C・オブライエン著 ; 太田康広, 椎葉淳, 西谷順平訳 財務会計の理論と実証 中央経済社 9784502427619
伊豫田隆俊, 松本祥尚, 浅野信博, 林隆敏, 町田祥弘, 髙田知実 実証的監査理論の構築 同文舘出版 9784495196912
町田祥弘編著 監査の品質に関する研究 同文舘出版 9784495209711
町田祥弘 監査品質の指標(AQI) 同文舘出版 9784495206918
秋月 信二 (著), 岡嶋 慶 (著), 亀岡 恵理子 (著), 小宮山 賢 (著), 鳥羽 至英 (著), 内藤 文雄 (著), 永見 尊 (著), 福川 裕徳 (著) 監査の質に対する規制: 監査プロフェッション vs 行政機関 国元書房 9784765805728
大竹文雄 (編集, 著), 内山融 (編集, 著), 小林庸平 (編集) EBPM エビデンスに基づく政策形成の導入と実践 日経BP 日本経済新聞出版 9784296115266
- フィードバックの方法
Feedback Method 研究報告に対する評価については,報告時に行う。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 質問等については,基本的に講義中および講義前後に受付ける。
それ以外は担当者のメールアドレス宛にメールを送ること(講義ガイダンス時に提示)。
- 備考
Other Comments <修得するまたはしておくことが望まれる科目・知識>
受講に際しては,学部レベルの財務会計論および財務諸表監査論の知識を修得していることが前提となる。
また,学部レベルのミクロ経済学および計量経済学の知識を修得していることが望ましい(必須というわけではない)。
他にも,英語文献(できれば財務会計・財務諸表監査・ファイナンス関連)の読解に苦手意識がないことが望ましい。