2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
会計研究科(専門職大学院)
時間割コード
Course Code
97065
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
監査事例研究
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
田中 基博
曜限
Day/Period
水2
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

IES  学習成果のうち、<監査及び保証>と<コミュニケーション>から以下を目標とする。
<監査及び保証>
(1)  財務諸表監査の実施に係る目的および段階を言い表せる。
(2)  財務諸表監査に監査基準および関連法令を適用できる。
(3)  財務諸表における重要な虚偽表示のリスクを評価し、監査戦略に対する影響を検討できる。
<コミュニケーション>
(4)  問題を解決するために、合理的、批判的、革新的思考を適用できる。
(5)  書面および口頭で、公式および非公式な状況において、表現し、議論し、報告する際に、明確かつ簡潔に伝えることができる。
●  第三者委員会調査報告・証券取引等監視委員会開示検査事例集・日本公認会計士協会監査提言集・判決文・訂正有価証券報告書・訂正内部統制報告書等を利用し、主な不正の分類に基づき事例分析を行う。
●  不正事例の具体的な手口、不正発覚の端緒等に触れることによって、当該不正取引における不正リスク要因の識別と不正リスクの評価、ならびに評価済みの不正リスクに対する監査人の対応について学ぶ。

学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy

(会計研究科(専門職))
2.思考力・判断力・表現力等の能力
  健全な精神を持ち合わせた監査界・産業界・官公庁のリーダーたりうる会計専門職業人として行動力をもって社会の要請にこたえることができる。
3.主体的な態度
  国際化およびIT分野にも精通し、かつ、財務、法律・税務や経営に強い会計専門職業人として活動することができる。

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
・過去の代表的な不正事例の具体的な手口や発覚経緯等を知ることで、監査人としての健全な懐疑心を涵養し、不正リスク評価・対応手続の立案に活かすことを目標とする。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・実際の不正手口が解説されている調査報告書を読むことで、その読みにくさを含め、理解した点を文書化する能力を養う。
③主体的な態度の観点
・必ずしも読み易くはない不正調査報告書を読み解くに当たっては、漠然と読むのではなく、問題意識をもった主体的な読み込みが必要である点を学習し、分かった点と分からなかった点を区分する態度を養う。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回  授業の進め方、KAM、不正リスク手続等の解説、JICPA・CPAAOB  公表資料の解説
第2回  資金循環取引・架空売上に起因した不正リスクの理解(例:ネットワンシステムズ)
第3回  第2回資金循環取引に関する事例発表(対象:椿本興業)
第4回  いわゆる工事進行基準・原価付け替えに起因した不正リスクの理解(例:東芝)
第5回  第4回不正な工事進行基準等に関する事例発表(対象:IHI)
第6回  在庫の過大計上に起因した不正リスクの理解(例:亀田製菓)
第7回  第6回在庫の不正過大計上に関する事例発表(対象:ファルテック)
第8回  のれん・固定資産減損額における不正リスクの理解(例:オリンパス、東芝)
第9回  第8回のれんの不正過大計上に関する事例発表(対象:オリンパス)
第10回  特殊な商慣習を利用した不正リスクの理解(例:DLE、FOI)
第11回  第10回特殊な商慣行を利用した不正に関する事例発表(対象:アピックヤマダ)
第12回  海外子会社における不正リスクの理解(例:富士フイルム、沖電気工業)
第13回  第12回海外子会社の不正に関する事例発表(対象:理研ビタミン)
第14回  その他複雑な事例やIPO  直後企業の不正リスクの理解(例:JDI、グレイステクノロジー)
第15回  第14回紹介事例に関連する事例発表(対象:日本M&A  センターHDs)、総括

授業時間外学習 / Expected work outside of class

各社の第三者委員会調査報告書、有価証券報告書の訂正報告書、内部統制の訂正報告書の確認

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

 
①  課題レポートの提出及び発表(70%)(ただし、グループリーダーとして発表した会と、その他の場合で配点に2倍の加重を加える。)
②  出席状況、参加態度を踏まえた平常点(30%)

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

①知識・技能の観点
・指定された調査報告書を元に不正の手口や発覚の端緒を理解しているか評価する。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・必ずしも読み易いとは言えない不正調査報告書を読むことで、不正手口や発覚の端緒の理解力を評価する。また、発表にあたってのとりまとめ方を評価する。
③主体的な態度の観点
・漠然と読むのではなく、積極的に問題意識をもって不正調査報告書を読めているか評価する。
・討議における積極的な発言を評価する。
・すべての受講者が最低1回は発表者となるが、その際の表現力を評価する。

教科書
Textbooks

各回の授業前に講義資料を関大LMSへ添付する。  

参考書
References

証券取引等監視員会(SESC)  開示検査事例集WEB  開示(年次)  

フィードバックの方法
Feedback Method

課題発表時に、適宜追加質問やフィードバックを行います。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

オフィスアワー
・授業時間の前後に対応します。事前にその旨を以下のメルアドまで連絡下さい。
メルアド:  motohiro.tanaka@zeus.eonet.ne.jp

備考
Other Comments

解説回(偶数回)のみパノプトにて録画します。
体調不良等で欠席の場合は、当該パノプト録画を視聴して下さい。
事業で使う資料は事前に関大LMSにアップロードします。現場での資料配布は行いません。資料のアウトプットは各自で行ってください。その場合でも、最初の添付資料「スライド」のみのアウトプットで十分だと思います。
授業へのPC持ち込みや授業中の操作・閲覧は可です。ただし、机にコンセントは無いので充電に留意してください。