- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 法務研究科(法科大学院)
- 時間割コード
Course Code - 96085
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 法曹倫理
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 01
- 担任者名
Instructor - 江角 健一/小野 憲一/川下 由紀
- 曜限
Day/Period - 火3
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
2年次を対象として、法曹の業務全般にわたり必要とされる責任感や倫理感を養うことを目的とする。弁護士倫理に限定せず、法曹全体についての使命、行動規範、資質などを講義する。そのため裁判官、検察官についても独自に経験者による講義を行う。弁護士倫理については、訴訟手続だけでなく訴訟外に拡大されつつある弁護士の職務の現状を踏まえるとともに、司法改革の進展に伴い変容する弁護士のあり方を具体的課題と事例を通じて検討し、プロフェッションとしての自覚と倫理観を会得させる。
学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy
(法科研究科(専門職))
1.知識・技能
高度職業人たる法曹として自立して活動するために必要とされる高度な理論に裏打ちされた実務的・実践的な知識・技能を修得することができる。
実務的・実践的な知識・能力を総合的に活用することができる。
2.思考力・判断力・表現力等の能力
グローバルな視野に立って自ら考えることができる。
3.主体的な態度
自らの学びに責任を持ち、高い職業的理論のもと、民主主義と個人尊重の価値の実現を目指す法曹としてリーダーシップを発揮することができる。
到達目標 / Course Objectives
法曹実務家として必要な倫理観の修得
①知識・技能の観点
・法曹家が守るべき規範法と品性を知り理解することができる。
・不祥事に陥る契機などを知り避けることが可能となる。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・具体的な事案に関してどこが問題となるか考え判断する能力が身につく。
・不当、不正な関係に巻きこまれないような判断力、行動力が磨かれる。
・法曹家としてあるべき姿に反することにつき意見することができる。
③主体的な態度の観点
・争訟の場において証拠を吟味し迅速的確に処理していくことが訓練され、主体的な決断力が得られる。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
実務家教員(弁護士・元裁判官・派遣検察官)が、各分担して一般的講義のほか、事前に事例や判例を提示し、また、レポートを提出させ、当日論点につきディスカッションを行う。弁護士教員担当分については、レジメ(第2回以降は、前回講義終了時に配布予定)に基づき短時間、若干の一般的説明を行い、続いて事前に配布したレジメにおいて指定した教科書「弁護士倫理第2版」(以下単に「教科書」という。)記載の演習問題のうちから概ね2問についてディスカッションを行う。
なお、各教員の分担は、弁護士教員が11回、検察官教員と元裁判官教員が各2回である。
第1回〜第11回<弁護士教員担当>
第1回 「わが国の弁護士制度の歴史」及び「弁護士の使命と職責」
第2回 弁護士職務基本規程総論及び各論「第1章 基本倫理」
◎ 教科書より演習問題2問-第1問、第4問
第3回 弁護士職務基本規程 各論「第2章 一般規律」・「第6章 事件の相手方との関係における規律」・「第9章 他の弁護士との関係における規律」
◎ 教科書より演習問題3問-第8問、第18問、第20問
第4回 弁護士職務基本規程 各論「第3章 依頼者との関係における規律⑴」
◎ 教科書より演習問題2問-第2問、第3問
第5回 弁護士職務基本規程 各論「第3章 依頼者との関係における規律⑵」
◎ 教科書より演習問題2問-第7問、第12問
第6回 弁護士職務基本規程 各論「第4章 刑事弁護における規律⑴」
◎ 教科書より演習問題2問-第14問、第15問
第7回 弁護士職務基本規程 各論「第4章 刑事弁護における規律⑵」
◎ 教科書より演習問題2問-第16問、第17問
◎ 課題レポート提示(第9回に提出)
第8回 弁護士職務基本規程 各論「第5章 組織内弁護士における規律」・「第7章 共同事務所における規律」・「第8章 弁護士法人における規律」
◎ 教科書より演習問題2問-第10問、第11問
第9回 綱紀・懲戒制度⑴
◎ 教科書より演習問題2問-第5問、第6問
☆ 課題レポートの提出
第10回 綱紀・懲戒制度⑵及び弁護士職務基本規程「第10章 裁判の関係における規律」「第11章 弁護士会との関係における規律」「第12章 官公署との関係における規律」
◎ 教科書記載より演習問題2問―第9問、第13問
第11回 これからの弁護士倫理
◎ レポート講評
◎ 時間があれば、教科書記載の残りの演習問題-第19問、第21問から1~2問
第12回〜第13回<元裁判官教員担当>
(1) 裁判官の役割と特色
裁判官制度の歴史的沿革
司法の独立と裁判官の独立(身分保障)
(2) 裁判官の地位と規律
裁判官としての生きがいと生活
裁判官に求められる資質、姿勢
裁判官職務上の義務、懲戒手続、裁判官の市民的自由
第14回〜第15回<検察官教員担当>
(1) 検察庁の組織
(2) 検察官の職務、権限
(3) 検察権の特色等
(4) 検察官の心構え
(5) 事例検討授業時間外学習 / Expected work outside of class
基本的には事前配布の資料を読み、出題された問題がある場合には検討の上、授業に臨むこと。
なお、弁護士教員担当分については、事前配布の次回レジメを読み、教科書の該当箇所を読み、演習問題については事前に検討してディスカッションに備えること。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
①知識・技能の観点
・レポート
・授業中の質疑と応答
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・授業における設問に対する回答
・事例に対する判断と議論
③主体的な態度の観点
・積極的な発言
・議論時のリーダーシップや取りまとめ
・予習
総合評価の割合は、レポート70%、質疑応答30%とする。
2024年度:S→0名、A+→0名、A→4名、B+→8名、B→10名、C+→2名、C→0名、F→0名基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
各回で取り上げた基本的な問題や概念について正しく理解できているか、法実務家を目指すにあたっての倫理観を構築できたか、現状の課題に向き合い判断できるかを評価する。平常成績には、講義中の質問やディスカッションの対応等を加味する。
- 教科書
Textbooks 飯村佳夫、清水正憲ほか 『弁護士倫理第2版』 (慈学社出版)
参考事例や判例等を適宜プリントで配布する。
なお、必要に応じて参考書を指定する場合がある。
-
参考書
References
- フィードバックの方法
Feedback Method
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact
- 備考
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