- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 法学研究科
- 時間割コード
Course Code - 90106
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - M金融法研究 講義1
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 辻 美枝/浦東 久男/宮本 十至子
- 曜限
Day/Period - 木4
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
橋本内閣の時に「貯蓄から投資へ」というスローガンの下に金融革命がおこった。この講義は当時行われた「学術フロンティア・プロジェクト」の研究成果の副産物として設置されたものである。
投資家のリスクを伴う『投資」のためには、リスクの負担分散、軽減緩和のための仕組みが必要である。また、不動産投資のバブル崩壊に伴う不良債権処理のためには、各種のビークルとスキームの導入を必要とした。投資媒体として用いられるビークルによって租税負担が異なると特定のビークルが利用されなくなることが起こる。課税中立性を担保するためにパス・スルー型のみならず、ペイスルー型も考案された。
本講義は主として辻が担当するが、テーマによっては、適宜他の方に担当をお願いする。到達目標 / Course Objectives
金融スキームの概要について理解すると共に金融取引に伴う課税の仕組みを分析し、問題解決の能力を養う。
関連の租税判例も扱う。
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 金融革命と金融課税 宮本 十至子
第2回 基本的金融商品の課税(1)預貯金利子 辻 美枝
第3回 基本的金融商品の課税(2)公社債利子 辻 美枝
第4回 デリバティブの課税 辻 美枝
第5回 仕組み債 辻 美枝
第6回 ストック・オプション 浦東 久男
第7回 信託の課税 辻 美枝
第8回 投資信託(集団投資機構)とビークル 辻 美枝
第9回 証券化と課税 辻 美枝
第10回 保険と課税(1) 辻 美枝
第11回 保険と課税(2) 辻 美枝
第12回 年金と課税 辻 美枝
第13回 小括 辻 美枝
第14回 予備 辻 美枝
第15回 予備 辻 美枝授業時間外学習 / Expected work outside of class
金融取引について、取引法、規制法を学ぶ必要がある。金融工学(理財工学)の基礎に関心を持つことが望ましい。
- 成績評価の方法・基準
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。平常点100%
レポートも平常点に含まれる。基準 / Evaluation Criteria
総合評価(金融法全般の内容、考え方を理解してるかどうか)
- 教科書
Textbooks 渡辺裕泰 『フアイナンス課税』2版 有斐閣 2012年 関西大学法学研究所(編集 村井正) 『国際金融革命と法第三巻』金融革命に伴う金融取引と課税に関する研究 関西大学法学研究所 2005年
-
参考書
References 神田 秀樹、神作 裕之、みずほフィナンシャルグループ 『金融法講義』 (岩波書店) 2013年 大垣 尚司 『金融と法』 (有斐閣) 2010年
その他参考文献は授業中に指示します。
- 備考
Other Comments 授業中に連絡先を示します。