2017 年度の講義概要のデータベースを検索します。
学部・研究科
Faculty/Graduate School
法学研究科
時間割コード
Course Code
90107
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
M金融法研究 講義2
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
辻 美枝/浦東 久男/宮本 十至子
曜限
Day/Period
木4
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

橋本内閣の時に「貯蓄から投資へ」というスローガンの下に金融革命がおこった。この講義は当時行われた「学術フロンティア・プロジェクト」の研究成果の副産物として設置されたものである。
投資家のリスクを伴う『投資」のためには、リスクの負担分散、軽減緩和のための仕組みが必要である。また、不動産投資のバブル崩壊に伴う不良債権処理のためには、各種のビークルとスキームの導入を必要とした。投資媒体として用いられるビークルによって租税負担が異なるとビークルによっては、利用されなくなる。課税中立性を担保するためにパス・スルー型のみならず、ペイスルー型も考案された。
本講義は主として辻が担当するが、テーマによっては、適宜他の方をゲストスピーカーとしてお願いする。

最新判例を取り上げるなどのために授業計画を変更することがある。

到達目標 / Course Objectives

金融スキームの概要について理解すると共に金融取引に伴う課税の仕組みを分析し、問題解決の能力を養う。
関連の租税判例も扱う。

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回  不良債権処理と課税         宮本十至子
第2回  債務免除益課税           辻 美枝
第3回  寄付金課税             辻 美枝
第4回  DES               辻 美枝
第5回  貸倒引当金、貸倒損失の将来     辻 美枝
第6回  レポ取引課税            辻 美枝
第7回  自己株式の取得を介したスキーム   辻 美枝
第8回  国税債権と私債権の競合       浦東久男
第9回  金融取引と移転価格税制       辻 美枝
第10回  金融取引と過小資本税制       辻 美枝
第11回  金融取引とタックスヘイブン税制   辻 美枝
第12回  資金還流税制            辻 美枝
第13回  オウブンシャホールディング事件   辻 美枝
第14回  小括                辻 美枝
第15回  総括                辻 美枝

授業時間外学習 / Expected work outside of class

金融取引について、取引法、規制法を学ぶことが必要である。また、金融工学(理財工学)の基礎に関心を持つことが望ましい。

成績評価の方法・基準
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。平常点100%  レポートも平常点に含まれる。

基準 / Evaluation Criteria

総合評価(金融法全般の内容、考え方を理解してるかどうか)

教科書
Textbooks

渡辺裕泰  『フアイナンス課税』2版  有斐閣  2012年 関西大学法学研究所(編集 村井正)  『国際金融革命と法第三巻』金融革命に伴う金融取引と課税に関する研究  関西大学法学研究所  2005年

参考書
References


授業中に紹介する。

備考
Other Comments

連絡先は授業中に知らせます。