- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 総情
- 時間割コード
Course Code - 70553
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 情報メディア論
<M> - 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 岡田 朋之
- 曜限
Day/Period - 月4
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
情報社会といわれる現代社会をとらえる上で、さまざまなメディアの影響が大きく関与していることに疑問の余地はない。しかしながら、その際メディアそれ自体が社会的・文化的に構成されたものである点を見過ごしている場合が少なくない。本講義では日常生活の中で今やもっとも身近な存在であるメディアとして、「ケータイ」すなわちモバイルメディアを糸口に考察していく。かつて「ガラケー」といわれた従来型の携帯電話から、スマートフォンへと進化してきた中で、それらをめぐる社会現象や言説を文化的・社会的側面から分析することを通じて、メディアとは何か、メディアはどのように形成されるのか、メディアを媒介としてコミュニケーションや社会のあり方は変わっていくのか、今後メディアと社会はどうなっていくのか、といった問題群について取り扱う。
その際、モバイルメディアの発展と密接に結びついている,ソーシャルメディアなどのインターネットを通じたサービスについても、関連する話題とともに参照していく。到達目標 / Course Objectives
メディア論の基礎的な理論とあわせて、メディアと社会の関係についてのとらえ方、出発点とすべき問題などを考察する上で必要な、最低限の用語や概念の理解を求める。
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 ケータイから学ぶということ
第2回 メディアの生成
第3回 ケータイの多機能化をめぐって
第4回 若者とケータイ・メール文化
第5回 メディアと自己意識
第6回 モバイル・メディアと家族(その1)
第7回 モバイル・メディアと家族(その2)〜ネットとママ友
第8回 学校、子どもと情報化
第9回 都市空間とネット空間
第10回 モバイル・メディアと監視社会
第11回 ケータイの流行と「モビリティ」の変容
第12回 モバイル社会の多様性
第13回 モバイル社会の未来を考える(その1)〜ソーシャルネットワーキングのもたらしたもの
第14回 モバイル社会の未来を考える(その2)〜情報化と社会変容のとらえ方
第15回 まとめ授業時間外学習 / Expected work outside of class
関大LMSを用いた小テスト、アンケート等を各回で実施する。
- 成績評価の方法・基準
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。各回の講義終了後に実施するWEB小テスト(60%)。それ以外で実施するアンケート、小リポート等(40%)。
基準 / Evaluation Criteria
評価の基準としては、知識量の多寡よりも、講義の中で示したメディア論の捉え方がどの程度理解されているかを重視したい。
- 教科書
Textbooks 岡田朋之・松田美佐編 『ケータイ社会論』 (有斐閣)
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参考書
References J・E・カッツ&M・オークス 『絶え間なき交信〜ケータイ文化の誕生』 (NTT出版) 富田英典監訳 富田英典編 『ポスト・モバイル社会――セカンドオフラインの時代へ』 (世界思想社) 水越伸編著 『コミュナルなケータイ──モバイル・メディア社会を編みかえる──』 (岩波書店) 松田美佐・土橋臣吾・辻泉編 『ケータイの2000年代──成熟するモバイル社会──』 (東京大学出版会)
その他、講義の中で随時紹介する。
- 備考
Other Comments 履修していることが望ましい科目:「社会学」