- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 法/文/経/商/社/政策/外/シ/環/化
- 時間割コード
Course Code - 00429
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - スタディスキルゼミ(交渉学入門)
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- B 1
- 担任者名
Instructor - 田上 正範
- 曜限
Day/Period - 水2
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
【授業の狙い】
スタディスキルゼミは、大学で学習する際に必ず必要となる基礎的スキル(聞き取る、調べる、読解する、書く、発表する、議論する、など)を演習形式で総合的に訓練する授業です。この授業は、生涯に亘って創造的な思考と責任ある行動を実践し続ける考動人<LifeLong Active Learner>の基礎となるスキルを、「交渉学」の理念や実践を通して、身につけることがねらいです。
「交渉学」とは、「『交渉力』を論理的に実証し、研究する学問」です。ここでいう「交渉力」とは、お互いの目的や意図を情報共有・共感し、当事者間の意志決定を基にして、長期にわたる良好な信頼関係を築くための力を指します。
【このクラスの概要】
"口が上手い人や頭の回転が速い人が勝ち、話が下手な人、大人しい人は我慢をしなければならないと思ったことはないでしょうか?
この授業では、「Win-Winの関係」を構築するという、交渉学で大切にしている理念を重要視しています。相手に譲歩させる事でも無く、お互いにとって望ましいことが何かを考えるものです。長く、良い関係を作ろうとするコミュニケーションを目指し、その場限りの、一時的に良い関係を作ろうとするものでもありません。利害の対立する相手とより良い関係作りを目指し、中長期的に信頼を築く方法論を身に付けます。個人ワーク、ペアワーク、グループディスカッション、ロールシュミレーション(模擬交渉)を組み合せ、演習形式で学習します。"
【対象】
" この授業は、主に以下のような学生を対象にしています。
・ 対立や衝突といった問題に対し、課題発見および課題解決する力を身に付けたい人
・ コミュニケーションには、信頼関係づくりが大切と考える人
・ 話が下手で、言いたいことが言えずに我慢することがよくあり、交渉に苦手意識をもつ人"
【身につけるスキル】
当事者間で長期の信頼関係に至るためには、根拠に基づいた批判的思考力・高度なコミュニケーション力が必要となります。到達目標 / Course Objectives
交渉に必要な主能力として、分析力、コミュニケーション力、意思決定力が挙げられますが、特に、分析力とコミュニケーション力に注力し、交渉学の基本を身につけます。
・交渉学の基本フレームワークを使い、交渉の準備をすることができる
・相手の背景にあるコンテキスト(状況、前後関係)を含めて、状況を可視化することができる。
・問題の本質が何かについて、自分の考えを述べることができる。
・チームのメンバーと協力して、交渉の成功確率を上げるための準備ができる。
・クラスの仲間と共に、Win-Winとなる関係づくりに取り組むことができる
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 .ガイダンス―授業概要、自己紹介
第2回 .交渉(1対1)体験 :交渉が成立も、不成立も正解はない!
第3回.事前準備1:交渉する前に考えることがある!
第4回.事前準備2:表現の仕方で意味が変わる!
第5回.状況把握:関係性を整理し、状況を可視化する方法を学ぶ
第6回.選択肢の検討:自分事として状況を捉え、可能性を拡げる
第7回.選択肢の整理:選択を拡げ、ロジックツリーを用いて整理する
第8回.実力を試す1:身近な事例から、状況を可視化する
第9回.ミッションの理解1:何のために交渉をするのか、交渉の目的を設定する
第10回.ミッションの理解2:交渉の先にあるもの、短期/中期/長期の視点で考える
第11回.実力を試す2:リアルケースを用いて、状況を可視化する
第12回.交渉の準備:フレームワーク(Mission/ZOPA/BATNA)を活用する
第13回.模擬交渉:長期的な信頼関係づくりを目指すための方法を考える
第14回.総合演習1:チームで協力して、身近な事例を可視化する
第15回.総合演習2:これまでの学習を振り返り、総合的な課題に取り組む
以上の計画にしたがって授業を展開する予定です。 但し、クラスの雰囲気や受講生の提案、もしくは最先端の知見や情報を入手することによって、授業計画に変更を施すことがあります。授業時間外学習 / Expected work outside of class
課題に対する調査、資料作成など、積極的関与が望ましい。学内での個人の学習やグループの学習活動には、ライティング・ラボやコラボレーション・コモンズを活用して、授業の準備や復習をおこなってほしい。 なお、不定期に、レポート課題やチーム課題などがあります(所要時間1時間以上)。
- 成績評価の方法・基準
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。成績評価割合は以下の通りである。毎回の授業での学習に真摯に取り組む姿勢や態度、個人レベルの提出物や成果物、グループ活動におけるグループへの貢献度やグループ学習態度、グループ活動の活動記録、提出物及び成果物、プレゼンテーション、ふりかえり記録を総合的に評価する。
基準 / Evaluation Criteria
【個人レベル(50%)】
授業中の授業に取り組む姿勢・態度(決して出席点ではない)(10%)
個人レベルの提出物や成果物、ふりかえり記録(ポートフォリオ)(25%)
個人レベルのプレゼンテーション(15%)
【グループレベル(50%)】
グループ学習活動(ディスカッション、グループへの貢献度、グループでの成果物等)評価 (25%)
グループレベルの提出物及び成果物(10%)
グループ・プレゼンテーション(15%)
- 教科書
Textbooks
授業の演習内容に応じて、適宜紹介する。
-
参考書
References 田村次朗・隅田浩司 『戦略的交渉入門』 日経文庫、日本経済新聞出版 一色正彦,田上正範,佐藤裕一 『理系のための交渉学入門』 東京大学出版会
- 備考
Other Comments (1)この科目は、定員24名の小人数クラスです。そのため、希望者多数の場合は抽選となります。
(2)他のスタディスキル科目(「文章力をみがく」、「論理的に考える」)をあわせて受講することで、スタディスキルをより総合的に習得することができます。
(3)公平性確保の観点から、抽選で当選した後に履修許可を削除したり、履修を辞退することは原則として認めません。