- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 経/商/社/シ/環/化
- 時間割コード
Course Code - 00524
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 日本人の宗教観
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- A
- 担任者名
Instructor - 水野 友晴
- 曜限
Day/Period - 金5
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
日本人は「宗教」に対してどのようなイメージをもっているか。日本人の「宗教心」とはどのようなものであったか。この問いに答えることは容易ではない。「宗教」の定義は、従来西洋社会における宗教の役割にもとづいてなされてきたものであり、日本の伝統的社会をモデルにしたものではなかったからだ。そもそも、宗教という用語自体が西洋語religionの翻訳語として造語されたものであり、西洋社会におけるreligionと日本社会における宗教とは、同一地平から論じられることがらではない。
日本人にとって「宗教」とは、「文化」であり、「教養」であり、また、「科学」でもあった。
本講義では以上の提言を、豊富な事例を通時的に眺めてゆくことから論証してゆく。授業を通じて学生諸君は、日本人にとって「宗教」が縁遠いものではなく、かえって日本の歴史や文化の発展を牽引する推進力としての役割を果たしていたことへの理解を深めることになるであろう。そしてまた、現代のわれわれのが「宗教」に多く取り囲まれて生活を送っていることについても理解を深めることになる。到達目標 / Course Objectives
本講義の目的として、以下のことがらを設定することにする。
①日本の歴史において「宗教」が果たしてきた基礎的教養について取得する
②日本人と「宗教」との関係についての専門的知識を取得する
③日本人と「宗教」との関係を知ることを通じて、“宗教と現代社会”という問題に対する応用的試みへの回答を模索する
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
1 オリエンテーション
2 考古学的発見が明らかにする古代日本人の宗教 古代日本人の死生観
3 日本人にとって宗教とは? 信仰心と生活文化の二つに注目して
4 仏教伝来という大事件 「先進文明」に出会った日本人
5 鎮護国家としての仏教受容 ハライとタタリ
(1) 奈良の大仏の建立
(2) 弘法大師空海の登場
6 民衆救済仏教の登場 末法思想と厭世観
(1) 平等院鳳凰堂の建立
(2) 法然と親鸞の登場
7 宗教的生活空間としての和風建築の登場
(1) 道元の禅仏教と自然観
(2) 銀閣寺にみられる美意識と書院造り
8 日蓮と神仏習合思想
(1) 法華信仰の登場
(2) 山川草木は仏 仏教と神道の融合
9 民衆による宗教の自主運営 講の誕生とキリシタン
10 近代日本と宗教
(1) 日本人の“近代化”とキリスト教思想
(2) 信仰の純粋化 宗教哲学の登場授業時間外学習 / Expected work outside of class
授業資料、教科書、ノートを読み返し、授業内容の理解に努めるよう復習をすること。
- 成績評価の方法・基準
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する。レポートと平常成績との配分は、90%(レポート)と10%(平常成績)とする。
基準 / Evaluation Criteria
平常成績の採点は出席登録によって行う
- 教科書
Textbooks
本講義では多彩な資料を教材として使用する。
-
参考書
References
参考文献等に関しては、授業中に適宜紹介する。
- 備考
Other Comments tomoharumzn640@gmail.com