2016 年度の講義概要のデータベースを検索します。
学部・研究科
Faculty/Graduate School
理工学研究科
時間割コード
Course Code
94035
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
D化学・物質工学ゼミナール5
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
田村 裕
曜限
Day/Period
土3
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

動物の骨、結合組織等の主要成分であるコラーゲンとゼラチンはいずれもタンパク質であり、しばしば混同されて説明・理解される。また、BSE問題のため、特に牛骨由来のゼラチンは仕様が控えられそれに替わって魚由来品が多用されるようになってきている。本ゼミナールではコラーゲンとゼラチンの差異、基本的性質、各種応用例や生理活性などについて必要に応じて実験を交えつつ説明する。なお、博士論文に関する研究内容の情報収集や成果発表のために、高分子学会や繊維学会等に参加することを強く勧める。さらに、海外の研究機関への訪問も勧める。

到達目標 / Course Objectives

コラーゲンとゼラチンの違いを理解したうえで、それぞれの諸性質を整理すること。

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1週〜第2週:コラーゲンの由来、構成タンパク質及びアミノ酸、構造、調製法について説明する。酵素等で加水分解された水溶性コラーゲンについても説明する。
第3週〜第5週:ゼラチンについてもコラーゲン同様にその由来、構成タンパク質及びアミノ酸、構造、調製法について説明する。必要に応じてコラーゲンとゼラチンの違いに基づいて説明する。
第6週〜第7週:高分子学会や繊維学会等に参加して博士論文に関する研究内容に関する情報収集や成果発表を行う。
第8週〜第9週:BSE問題とは何かを理解するために、BS感染メカニズム、原因タンパク質及び所在部位、検査体制、ゼラチン製造における留意点等々について調査し、その結果を発表する。
第10週〜第11週:  コラーゲン及びゼラチンは生体内消化性に優れ抗原性を示さない。これら特性に基づいたバイオマテリアルとしての応用例、研究例を調査し、その結果を発表する。
第12週〜第14週:ゼラチンのゾルゲル転移特性に基づき新たな繊維化法が提案されている。ドープ液の調製、凝固系の選定、紡糸機の操作、洗浄、後処理などの方法や原理について個別に説明する。簡易型紡糸機を用いて紡糸実験を行う。この実験結果に基づき、新規繊維作製について討論する。
第15週:総括

授業時間外学習 / Expected work outside of class

関連する教科書の部分を事前に通読しておくように。

成績評価の方法・基準
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Course Content

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。小テスト(30%)、レポート(70%)

基準 / Evaluation Criteria

小テスト、レポートの内容や出席状況、受講態度などをもとにして平常点で評価する。

教科書
Textbooks


必要に応じて担当教員が指示する。

参考書
References

Ed.  by  A.  Steinbuchel  Biopolymers,  Vol.  5  and  6:Polysaccharides  Wiley(2002)  
専門分野(キーワード):コラーゲン、ゼラチン、タンパク質、生分解性、生体適合性、繊維、紡糸、凝固系、ゾルゲル転移

備考
Other Comments

メールアドレス:tamura@kansai-u.ac.jp