2016 年度の講義概要のデータベースを検索します。
学部・研究科
Faculty/Graduate School
会計研究科(専門職大学院)
時間割コード
Course Code
97018
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
上級管理会計論
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
春(隔・ク)/1
A01
担任者名
Instructor
大西 靖
曜限
Day/Period
月2/木3
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

本講義では伝統的な管理会計技法を把握するとともに管理会計の新たな動向についてレクチャーする。具体的には、①CVP分析、②LP法、③予算管理、④戦術的意思決定、⑤戦略的意思決定といった伝統的な管理会計技法とともに、⑥ABC、⑦原価企画、⑧BSC、⑨品質原価計算、⑩MPCなどの管理会計の新たなトピックについて学習する。また、必要に応じてその他のトピックについても紹介する。なお、本講義では継続的な出席が要求されるとともに、進捗度に応じて計算や論述の演習を実施するため電卓の携帯が必須である。

到達目標 / Course Objectives

管理会計の理論と計算について、理解および習熟することが到達目標である。

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回 固変分解:固定費と変動費の分解について学習する。具体的には、固定費と変動費の例示、固変分解の方法としての高低点法と最小二乗法である。 
第2回 CVP/LP:損益分岐点、最適セールスミックスについて学習する。具体的には、損益分岐点、目標利益達成点、損益分岐点比率、経営レバレッジ係数とグラフによる最適セールスミックスの解法である。 
第3回 直接原価計算1:直接原価計算の基礎について学習する。具体的には、変動製造マージンと限界利益、全部原価計算との相違点、固定費調整である。 
第4回 直接原価計算2:標準原価計算との結合について学習する。具体的には、標準直接原価計算の手順、原価差異の分析である。 
第5回 予算1:予算差異分析について学習する。具体的には、予算の目的、予算編成と予算統制を踏まえた上で、予算実績差異分析について検討する。 
第6回 予算2:セグメント別予算差異分析について学習する。具体的には、セグメント設定の目的を踏まえた上で、予算実績差異分析について検討する。 
第7回 中間の確認
第8回 事業部制会計:事業部制の業績評価について学習する。具体的には、事業部制の目的を踏まえた上で、共通費配賦、内部振替価格、資本コストと各種財務指標について検討する。 
第9回 業務的意思決定:特殊原価概念について確認し、自製・購入の意思決定、追加加工の意思決定、および、最適在庫量について学習する。 
第10回 戦略的意思決定1:設備投資の経済性計算の基礎について学習する。具体的には、回収期間法、会計的利益率法、内部収益率法、正味現在価値法である。 
第11回 戦略的意思決定2:総合問題について学習する。具体的には、タックスシールドの考慮、CVPとの結合問題、自製・購入の意思決定との結合問題である。 
第12回 ABC:活動基準原価計算について学習する。具体的には、ABCの背景、ABCの目的、ABCの計算構造、および、ABCと持続的改善活動や予算との結合である。 
第13回 コストマネジメント1:日本企業の実務から登場した原価企画、組織間コストマネジメント、MPCについて学習する。 
第14回 コストマネジメント2:欧米で提唱され日本に紹介された管理会計技法であるBSC、品質原価計算、バックフラッシュ・コスティングについて学習する。 
第15回 全体のまとめ・および最終確認

授業時間外学習 / Expected work outside of class

講義に先立って、テキストの該当する部分を熟読するとともに、計算問題についても独学で解答を試みる必要がある。また、講義終了後には、テキストの該当する部分および講義資料を熟読するとともに、計算問題についても再度計算することによって、理論および計算に関する不明な箇所を速やかに解消する必要がある。

成績評価の方法・基準
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Course Content

 第7回の中間確認問題(30%)および最終確認問題(70%)により評価する。
ただし、出席率が低い場合には単位を認定しない。

基準 / Evaluation Criteria

管理会計の理論と計算の、理解および習熟度で評価する。

教科書
Textbooks

加登豊(編)  『インサイト管理会計』  (中央経済社)  

参考書
References

加登豊  『管理会計入門』  (日経文庫)   小林啓孝・伊藤嘉博・清水孝・長谷川惠一  『スタンダード管理会計』  (東洋経済新報社)  

備考
Other Comments

適時必要資料を配布する。