- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 会計研究科(専門職大学院)
- 時間割コード
Course Code - 97040
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - ミクロ経済学
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- 担任者名
Instructor - 宮本 勝浩
- 曜限
Day/Period - 土3
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
「ミクロ経済学」は、「マクロ経済学」とともに、現在の経済学を構築している最も基礎的な経済理論である。経済主体と市場の理論が中心である。まず、消費者の理論、次いで生産者の理論、そして政府の理論を詳細に分析する。次いで、市場の理論を考察する。消費者の理論は、家計の理論とも言われるが、効用関数を用いて理論的に分析する。生産者の理論は、企業の理論とも言われるが、生産関数、費用関数を用いて理論的に分析する。政府の理論は、国や地方自治体の運営の理論であり、歳入・歳出分析である。市場の理論は、完全競争、不完全競争を理論的分析する。独占、寡占、商品の差別化などの分析を理論的に行う。さらに、ゲームの理論の初歩的な分析も行う。最初は理論の解説を中心に講義を行い、次いで練習問題の解答を行う。公認会計士の試験で経済学を選択する計画の受講生、さらに国家公務員、地方公務員、国税官などを目指す受講生は是非本授業を受講してほしい。
到達目標 / Course Objectives
最初は、ミクロ経済学の初歩的な段階を徹底的に理解することを目標にして授業を行い、次いでミクロ経済学に興味をもつ段階を目標とする。最終段階では、公認会計士、国税官、公務員などの試験レベルの練習問題を解ける段階に到達することを目標としている。
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
講義も練習問題の解答も受講生との議論を中心に実施する。最初はミクロ経済学の理論的解説を行い、次いでそれぞれのテーマに関して練習問題を解く。ミクロ経済学は、近代経済学に必須の数学を用いるので、簡単な数学の知識が必要である。
第1回 消費者の理論。消費者に理論の基礎である効用関数、限界効用、限界効用逓減の法則、無差別曲線、限界代替率などについて簡単な数式や図を用いて説明する。
第2回 消費者の理論。予算制約条件のもとで効用関数の最大化、消費者均衡条件、限界効用均等の法則、消費者均衡点の位置、需要関数などについて、簡単な数式や図を用いて説明する。
第3回 消費者の理論:消費者均衡点の移動、代替効果、所得効果、上級財、下級財、ギフェン財、需要関数などについて、簡単な数式や図を用いて説明する。
第4回 生産者の理論。生産の理論の基礎とになる生産関数、収入関数、等量線費用関数などについて簡単な数式や図を用いて説明する。
第5回 生産者の理論。限界費用、平均費用、長期平均費用、長期限界費用などについて、簡単な数式や図を用いて説明する。
第6回 生産者の理論。利潤関数、利潤最大化、費用関数、費用最小化、生産者均衡、生産者均衡の移動、供給関数などについて、簡単な数式や図を用いて説明する。
第7回 市場の理論。完全競争、均衡の安定性、くもの巣理論などについて、簡単な数式と図を用いて説明する。
第8回 市場の理論。完全競争と独占の相違、不完全競争、独占、ラーナーの独占度、寡占、差別化などについて、簡単な数式と図を用いて説明する。
第9回 ゲームの理論。囚人のジレンマなどの簡単なゲームの理論を簡単な数式と図を用いて説明する。
第10回 厚生経済学の理論。パレート最適、コントラクトカーブ、厚生経済学の第一基本定理、厚生経済学の第二基本定理などについて、簡単な数式と図を用いて説明する。
第11回 消費者の理論に関する代表的な練習問題をいくつか取り上げ、それらの問題について院生諸君と議論しながら模範解答を求める。
第12回 生産者の理論に関する代表的な練習問題をいくつか取り上げ、それらの問題について院生諸君と議論しながら模範解答を求める。
第13回 市場の理論に関する代表的な練習問題をいくつか取り上げ、それらの問題について院生諸君と議論しながら模範解答を求める。
第14回 ゲームの理論、厚生経済学に関する代表的な練習問題をいくつか取り上げ、それらの問題について院生諸君と議論しながら模範解答を求める。
第15回 期末試験授業時間外学習 / Expected work outside of class
授業を十分理解できない受講生には、個別に指導、補習を行う予定である。
- 成績評価の方法・基準
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Course Content
講義時の宿題10%、レポート10%、授業への参加態度20%、筆記試験60%のウエイトで評価する。
基準 / Evaluation Criteria
到達目標の達成度によって評価する。基本的にはまず絶対評価を行い、次に相対評価にしなおして最終評価を行う。
- 教科書
Textbooks
基本的には教科書を用いないで、プリント、ノート講義を行う。
-
参考書
References
最初の講義の時間にプリントで参考書を提示する。
- 備考
Other Comments 最初の講義の時間に教員との連絡方法を連絡する。