- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 法務研究科(法科大学院)
- 時間割コード
Course Code - 96118
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 刑事模擬裁判
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 森岡 安廣/西島 佳男/上坂 和央
- 曜限
Day/Period - 火4
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
・実務において実際に使用されている書式に則って編纂された「強盗被告事件」の記録教材等を利用し、また、本法科大学院の独自開発にかかるビデオを視聴するなどしながら、起訴、公判準備、第1回公判から判決に至るまでの刑事手続の流れを概観することにより、刑事手続全般についての知識とその理解度を確認するとともに、上記記録教材に基づき、受講生自身が、裁判官、検察官、弁護士の法曹三者役あるいは被告人・証人の関係者役のいずれか一つを分担しながら、学内の法廷教室(模擬法廷)を利用するなどして、それぞれの立場における訴訟行為(模擬裁判)を実演することにより、実務における公判前整理手続を中心とした公判準備や公判手続の基本についての理解を深め、法曹三者の訴訟活動のあり方について考える。
・模擬裁判の実施に先立ち、各役割ごとの準備作業を行うが、これについても、できる限り、授業の中ですることができるように配慮する。・模擬裁判の実施に充てる予定の4回分の授業については、土曜日又は休暇等の一日を利用し集中して行う予定である(その日は、予め受講生に周知する)ので、留意されたい。到達目標 / Course Objectives
公判準備や公判手続を中心とする刑事手続について、実務に即した体系的知識・理解の習得を目標とする。
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 ガイダンス(本授業の説明その他)、ビデオ第1部、第2部視聴及び裁判教員の公判準備全般についての講義
第2回 検察教員の公判準備についての講義(証明予定事実記載書、証拠請求、弁護人の開示請求への対応等)と質疑応答
第3回 弁護教員の公判準備についての講義(被告人との接見、類型証拠開示請求、証拠意見、予定主張記載書等)と質疑応答
第4回 模擬裁判に向けた各役割ごとの準備活動①
第5回 模擬裁判に向けた各役割ごとの準備活動②
第6回 模擬裁判に向けた各役割ごとの準備活動③
第7回 ビデオ第4部ないし第6部視聴及び裁判教員の公判手続一般についての講義と質疑応答
第8回 検察教員の公判活動についての講義(冒頭陳述、証人尋問その他の証拠調べ、論告等)と質疑応答
第9回 弁護教員の公判活動についての講義(冒頭陳述、証人尋問その他の証拠調べ、最終弁論等)と質疑応答
第10回 模擬裁判に向けた各役割ごとの準備活動④と公判前整理手続期日の実施
第11回 公判前整理手続期日の実施(予備)及び模擬裁判に向けた各役割ごとの準備活動⑤
第12回 模擬裁判の実施①(第1回公判期日・ただし、冒頭手続から、甲3〜甲7号証の取調べまで)
第13回 模擬裁判の実施②(第1回公判期日・ただし、証人香山あかね、同柴田光彦の各証人尋問及び乙1〜乙5号証の取調べまで)
第14回 模擬裁判の実施③(第2回公判期日・ただし、被告人質問、乙6〜乙8号証の取調べ、論告、弁論、最終陳述)及び模擬裁判の実施④(判決宣告準備)
第15回 模擬裁判の実施⑤(第3回公判期日・ただし、判決宣告)及び講評と質疑応答
(注)上記各回における授業は、すべて、裁判教員、検察教員、刑事弁護教員3名の共同担当により実施する。授業時間外学習 / Expected work outside of class
【予習】
・事前に配布された記録教材及びその他の参考資料などを熟読し、公判準備及び公判手続を中心とする刑事手続全般についての具体的な知識の習得に努め、理解を深めておくこと。
・割り当てられた各役割ごとに、模擬裁判実施に向けた準備作業をそれぞれの段階で滞りなく行うこと。
・上記作業を行うに当たっては、役割ごとにグループ内で積極的に議論をして理解を深めるよう努めるとともに、オフィスアワーその他の手段を介して、積極的に担当教員の指示・アドバイスを受けるよう努めること。
【復習】
・模擬裁判終了後の討議・講評に積極的に参加し、模擬裁判で得られた知識・理解度の確認をしておくこと。
- 成績評価の方法・基準
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Course Content
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。平常試験(各役割ごとに課せられた各種書面・レポート)5割、その他の授業態度5割
基準 / Evaluation Criteria
【各種書面・レポート】
各種書面の意義・法的根拠が的確に理解できているか。作成された内容が過不足のない的確なものであるか。
裁判所や各当事者が行う一つ一つの訴訟行為の意義・法的根拠及び法的効果を十分に理解できているか。
【そのほかの授業態度】
各授業において、積極的に質疑応答に参加したか。役割ごとの各種準備及び公判活動に積極的に参加したか。
- 教科書
Textbooks
予め配布する記録教材及び授業時に配布する各種レジュメ、参考資料
-
参考書
References 司法研修所監修 『刑事第一審公判手続の概要ー参考記録に基づいてー平成21年版』 (法曹会) 田口守一ほか 『目で見る刑事訴訟法-教材-【第2版】』 (有斐閣)
- 備考
Other Comments