2016 年度の講義概要のデータベースを検索します。
学部・研究科
Faculty/Graduate School
政策
時間割コード
Course Code
86274
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
地球市民論
(国際社会と地域)
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
2
担任者名
Instructor
孝忠 延夫
曜限
Day/Period
水4
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

 政策創造学部では「地球市民の育成」を教育理念の一つとしている。この目標は4年間の専門教育科目のなかでそれぞれ導入・基幹・展開教育により達成されることになっている。かかる学部教育理念および目標を実現するため、この講義は、専門導入科目と位置づけられている。したがって、この講義では、従来の国民国家の枠組みが揺らぎ、地域統合、グローバル社会への動きが加速するとともに、逆に「国家主権」の強化ともいえる状況が同時進行しているなかにあって、「地球市民社会」の形成可能性、およびそこにおける新たな「市民」像を検討することを目的としている。伝統的な「市民」概念、「市民社会論」を踏まえたうえで、現在の国際社会の諸問題を検討し、21世紀におけるグローバルな「正義」のあり方と、その担い手としての「地球市民」を論ずる。

到達目標 / Course Objectives

 受講者が、これからの大学での学習の前提となる基礎的な知識の理解とともに、生起しつつあるさまざまな問題群に対する分析能力を訓練し、多様な問題の解決に向けての構想力の養成を到達目標とする。具体的には、授業概要および授業計画で示すテーマについて、①従来の学問研究内容の到達点を正確に理解し(市民社会、市民、グローバリゼーションなどの内容)、②それらの問題点を考え、③将来的なあり方をそれぞれ考えることができること、を到達目標とする

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

講義計画は以下のとおりであるが、状況に応じて適宜必要な変更をおこないつつ授業を進める。 

第1回 序論:講義概要 目的と分析枠組み 
第2回 「市民社会」とは何か? ①伝統的な「市民社会」論の内容概観、②これまでの「市民社会」論の限界、③新たな「市民社会論」がなぜ求められているのか
第3回 グローバリゼーションとは何か? その意味内容の多様性からみえてくるもの
第4回 政治社会の変容① 国民国家の形成と「国民」統合(総論)
第5回 政治社会の変容② 国民国家(近代国民国家と現代国民国家) 
第6回 政治社会の変容③ 「国民」の形成と国民統合
第7回 政治社会の変容④ 人権概念の普遍化と多様化
第8回 政治社会の変容⑤ 統治のあり方の変容:Government  からGovernanceへ
第9回 国民国家の揺らぎとマイノリティ
第10回 経済社会の変容① 経済のグローバル化の諸問題:多国籍企業とその規制
第11回 経済社会の変容② 企業の社会的(国際的)責任と社会的企業の意義と役割
第12回 「市民」の成立と「市民社会」
第13回 市民社会の変容:「国家と社会」の二元論の意味の変容および新たな「共同」社会の形成可能性
第14回 国際社会と国際協力:グローバル「市民」の成立と国際協力のあり方
第15回 「地球市民社会」の成立可能性とその担い手としての「地球市民」とは

授業時間外学習 / Expected work outside of class

 大学の単位制度は、授業時間と同時間の学修(予習・復習など)を含めて認定されるものです。漫然と講義を聞いただけで理解できるものではないことを忘れないでください。したがって、限られた授業時間の受講だけで簡単に単位をとれる科目は、大学・学士課程教育としてのレベルにみたないものということもできます。高校までの受験のための勉強とは違う、「学問としての楽しさと厳しさ」を体験してください。

成績評価の方法・基準
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Course Content

定期試験(筆記試験)の成績と平常成績で総合評価する。ただし受講者数によっては定期試験(筆記試験)を実施し、その成績で評価する。その場合の割合は、小テストなどを実施したときには最終確認試験または定期試験(60%)、その他の評価(小テスト20%、レポートなど20%)(40%)とする。

基準 / Evaluation Criteria

「到達目標」①〜③の達成度に応じて評価する。とりわけ、①の基礎学力を確実につけているかどうかを重視する(「基礎学力」とは、「学士力」の基礎という意味であり、一般常識程度のものとは全く違うことに注意されたい)。

教科書
Textbooks


講義レジュメを提示する。

参考書
References


参考書、参考文献などは授業中に適宜指示します。

備考
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