2016 年度の講義概要のデータベースを検索します。
学部・研究科
Faculty/Graduate School
政策
時間割コード
Course Code
86581
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
プロフェッショナル・リーディング(英語で学ぶ自由論)
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
佐藤 一進
曜限
Day/Period
水1
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

  自由とは何でしょうか。これは自明なようでいて、実は現代社会に生きる私たちにとって最も重要な問いの一つであるだけでなく、いまだに明確な答えが出ない政治思想史上の永遠の問いでもあります。
  この授業ではアイザイア・バーリン(Isaiah  Berlin)の自由論(論文「二つの自由概念(two  concepts  of  Liberty)」)に対して重要な疑義を提示したレオ・シュトラウスの議論(論文「相対主義(relativism)」)を原書で丁寧に読み解きます。英語や政治学のみならず思想や哲学にも関心を持つ受講生を特に歓迎します。
  本授業を通じて、現代政治哲学における自由論の基本をおさえたうえで、自分なりの「自由」の考え方を身につけることを到達目標とします。
  各回ごとに読み進めるテキスト範囲を事前に指示するので、予習ではその範囲をしっかりと読み解き、全訳を作って授業に臨んでください。授業の中ではランダムに受講者を指名して、単語や熟語の意味、文法事項、訳文などについて答えてもらいます。  その上で自由の問題、ニヒリズムの問題、近代の思想史、現代のグローバル世界に生じているテロリズムなどの諸問題についても話題を広げますので、それらについても受講者の考えを問います。

到達目標 / Course Objectives

①アイザイア・バーリンのいう「二つの自由概念」を的確に把握する。 
②レオ・シュトラウスがなぜバーリンの自由論を批判するのかを理解する。 
③相対主義のもたらすニヒリズムについて自分なりの思考を行なう。 
④政治思想・政治哲学の原書に親しむ。

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回  ガイダンスとイントロダクション 
第2回  Leo  Strauss,  'Relativism',  part  1
第3回  Leo  Strauss,  'Relativism',  part  2 
第4回  Leo  Strauss,  'Relativism',  part  3 
第5回  Leo  Strauss,  'Relativism',  part  4
第6回  Leo  Strauss,  'Relativism',  part  5 
第7回  Leo  Strauss,  'Relativism',  part  6 
第8回  Leo  Strauss,  'Relativism',  part  7
第9回  Leo  Strauss,  'Relativism',  part  8 
第10回  Leo  Strauss,'Relativism',  part  9 
第11回  Leo  Strauss,  'Relativism',  part10 
第12回  Leo  Strauss,  'Relativism',  part  11 
第13回  Leo  Strauss,  'Relativism',  part  12 
第14回  Leo  Strauss,  'Relativism',  part  12
第15回  映像資料('The  Power  of  Nightmare',  'What  Happendto  Our  Dream  of  Freedom',  ともにBBC作成)の視聴、および総括とディスカッション

授業時間外学習 / Expected work outside of class

指示されたテキスト範囲について分からない単語、熟語の意味を調べ、全訳を作る。わからない部分があれば、何がどうわからないのかを明確にして授業に臨む。

成績評価の方法・基準
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Course Content

定期試験を行わず、平常試験で評価する。平常点(翻訳の分担、授業での積極性などを総合して100%)

基準 / Evaluation Criteria

積極性などの受講態度、および指名された時の応答の内容を最も重視します。

教科書
Textbooks


テキストは初回授業時にコピーを配布します。

参考書
References

佐藤一進  『保守のアポリアを超えて――共和主義の精神とその変奏』  (NTT出版)  

備考
Other Comments

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ihatov@kyoto-seika.ac.jp