授業科目詳細

2016 年度の講義概要のデータベースを検索します。

科目名 Course title サブテーマ Subtitle

音響工学

授業形態/単位 Term/Credits クラス Class

秋/2

授業概要 Course Description 到達目標 Course Objectives

言語 / Language: 日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description: 騒音は、飛行機、自動車、各種プラント、建設機械など、様々な機械から発生する。騒音が大きいと「騒音公害」として社会問題となるばかりでなく、最近では心地良い音さえ求められている。機械技術者は、新製品を開発する場合や新しく機械を導入する場合、またプラントや工場を設置する場合には，必ず騒音問題を十分に検討しておく必要がある。これを怠ると、周囲住民との間で、訴訟問題にまで発展し、操業できなくなる場合もある。本講では、音の基本的性質から騒音の評価、そして騒音防止対策の手法など、すぐに役立つ技術を教授する。また教養として、音楽と楽器を数学の観点から講義する。
到達目標 / Course Objectives: １．音の基本的な性質を理解する。
２．音波に関する波動方程式の導出を理解できる。
３．音響管路内の波動伝搬特性を理解できる。
４．消音器の消音原理を理解する
５．屋外騒音伝播の実務的な問題を解くことができる。
６．屋内騒音伝播の実務的な問題を解くことができる。
７．遮音原理を理解できる。
８．防振支持の原理を理解できる。
９．騒音測定方法を理解する。

授業計画 Course Content

授業計画 / Course Content: １．音に関する基本的な知識１（音の発生機構、音速、波長、周波数、可聴域周波数）
２．音に関する基本的な知識２（音圧、音の強さ、音響出力、聴感特性、騒音)
３．音に関する基本的な知識３（音圧レベル、騒音レベル、音響パワーレベル、対数の計算、暗騒音）
４．波動方程式の導出
５．1次元音響管路を伝わる音波
６．リアクティブ消音器の基礎理論（膨脹型消音器、共鳴型消音器）
７．吸音形消音器の基礎理論（吸音ダクト、吸音スプリッター、吸音ベント）
８．屋外騒音伝搬（距離減衰、点音源、線音源、面音源、回折効果）
９．屋内騒音伝搬１（平均吸音率、室定数、拡散音場）
１０．屋内騒音伝搬２（透過損失、遮音、）
１１．振動絶縁と固体伝搬音の防止方法
１２．騒音の測定と分析（騒音計、周波数分析）
１３．低騒音設計の実例
１４．音楽と楽器の音響理論概説
１５．学力確認
なお、講義の進捗に応じてレポート、小テスト、演習を行う。
授業時間外学習 / Expected work outside of class: 講義で十分に理解できなかった課題に関して、次の授業までに解けるように復習しておくこと。

成績評価の方法・基準 Grading Policies / Evaluation Criteria

方法 / Course Content: 定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)で評価する。到達度確認試験で６０％の成績を取得した者に対して、レポート、小テスト、出席状況を加算して評価する。
基準 / Evaluation Criteria: 到達度確認試験とレポート、小テストで評価する。