- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 環
- 時間割コード
Course Code - 64210
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 特別研究3
(オペレーションズ・リサーチ研究室) - 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/3
- 担任者名
Instructor - 木村 俊一
- 曜限
Day/Period - 他
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
オペレーションズ・リサーチ(Operations Research; OR)は、第2次世界大戦中のイギリス軍部における軍事作戦(operations)の科学的方法である作戦研究から出発し、戦後、企業経営や生産管理に現れる意思決定問題を解決するための経営科学(Management Science; MS)として発展してきた。OR/MSにおいては、意思決定を支援するためのツールとして様々な数理モデルが研究されると同時に、それらを用いた応用研究が行われている。これらの数理モデルは、環境都市工学が研究対象とする社会システム(例えば、交通、情報、通信、生産、流通、エネルギー、金融システムなど)における意思決定問題を解くための分析ツールとして用いることができる。社会システムは、地震、災害、人的ミス、経済変動などの多様で予見不可能な不確実環境に置かれている。
本研究室では、不確実環境下にある社会システムを研究対象とし、不確実性から社会システムが被るリスクを回避あるいは小さくするための確率モデルの開発とその応用に関する研究に取り組んでいる。主な研究テーマは以下の通りである。
① ネットワーク構造をもつ社会基盤における輻輳・混雑現象の分析
② リアルオプション・アプローチによる投資プロジェクト評価
③ ファイナンスにおける意思決定支援モデルの開発
尚、担当者の研究業績については
http://www2.itc.kansai-u.ac.jp/~t.kimura/
を参照すること。到達目標 / Course Objectives
① 卒業論文を完成する。
② 卒業論文を発表する。
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
原則として学生1名ごとに異なる研究テーマを各自設定し、特別研究論文作成に必要な基礎知識(数理モデル、LaTeXによる論文作成、プログラミングなど)の獲得、先行研究のサーベイ、定期的な研究成果報告を行う。
具体的な研究課題設定のための参考として、上記研究テーマ①〜③に関する過去に指導した卒業論文のタイトルを列挙する。
① ネットワーク構造をもつ社会基盤における輻輳・混雑現象の分析
・閉鎖型待ち行列ネットワークに対する改良指数化法
・確率母関数の記号的逆変換の有限容量待ち行列への応用
・製造業における離散系シミュレーションについて
② リアルオプション・アプローチによる投資プロジェクト評価
・リアルオプション・アプローチに基づく不動産投資戦略の研究動向
・不確実性下における最適投資計画
・土地開発問題におけるリアル・オプションの適用
③ ファイナンスにおける意思決定支援モデルの開発
・ストック・オプションの公正価値評価: 会計基準の数値的検証
・転換価格下方修正条項付転換社債の価格評価
・新しい下方リスク指標に基づくポートフォリオ選択授業時間外学習 / Expected work outside of class
必要に応じて図書館やWebを活用して、学習を進めること。
- 成績評価の方法・基準
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Course Content
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。平常成績(100%):研究室ゼミへの出席状況および報告内容、プレゼンテーション、研究成果物などを総合的に評価する。
基準 / Evaluation Criteria
評価総点の60%以上を合格とする。
- 教科書
Textbooks
特に指定しない。研究の進捗に伴い、必要な文献等を指示する。
-
参考書
References
必要に応じて指示する。
- 備考
Other Comments 学習・教育目標:◎(A)、○(E)
オフィスアワー:t.kimura@kansai-u.ac.jp 宛にメールで申し出ること。