2016 年度の講義概要のデータベースを検索します。
学部・研究科
Faculty/Graduate School
シ/環/化/工
時間割コード
Course Code
60863
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
質量分析化学特論
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
荒川 隆一
曜限
Day/Period
木4
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

言語 / Language

<秋>
日本語(Japanese)


授業概要 / Course Description

<秋>
現在、大型の分析機器としてX線解析、NMRと質量分析法(MS)の3つをあげることができる。これらの装置によって、化学物質の構造決定ならびに定量分析が可能となり、化学の発展に著しい進歩をもたらした。特に質量分析法は、微量物質の定性・定量分析ができること、迅速な測定が可能なことがあげられる。このMSの特徴をいかして、生命科学、環境科学、材料化学などあらゆる分野で質量分析計が導入されている。気相イオン化学に関する基礎的な理論およびその実験手法について学んだのち、MS装置の3部構成であるイオン化法、質量分離、検出法の基礎について講義をおこなう。最近の質量分析の進歩と応用について、実際の研究例をあげて説明をする。また、「マススペクトルの読み方」について学ぶ

到達目標 / Course Objectives

<秋>
質量分析法(MS)の特徴は、微量の試料を短時間で定性・定量分析できる点である。そのために生命科学分野における基盤的な装置になっている。本講では、MSの基本構成およびイオン化法、質量分離部、前処理技術およびマススペクトルの読み方を学習し、GC-MSを用いて未知物質の同定が可能な解析技術の習得を目標にする。

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

<秋>
第1週:真空の理解と技術,排気装置の基礎 
第2週:イオンの化学熱力学
第3週:単分子反応・準平衡理論 
第4週:質量分析計とイオン化法の歴史,
第5週:いかに分子をイオン化するのか-MSはイオン化がいのち-
第6週:どうして質量をはかるのか
第7週:MSスペクトルの測定は難しい
第8週:試料の前処理の大切さ 
第9週:マススペクトルの読み方
第10週:MS/MSのテクニック 
第11週:合成高分子のMS 
第12週〜第15週:最近の質量分析の進歩と応用

授業時間外学習 / Expected work outside of class

<秋>
授業資料,教科書,ノートを読み返し授業内容の理解に努めるよう復習をすること.

成績評価の方法・基準
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Course Content

<秋>
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。定期試験を行わず、出席・レポート・臨時試験・プレゼンテーション・講義中の討論参加の積極性など(平常成績)で総合評価する。

基準 / Evaluation Criteria

<秋>
MSの基本構成およびイオン化法、質量分離部、前処理技術およびマススペクトルの理解、GC-MSを用いて未知物質の解析技術を評価する。

教科書
Textbooks

<秋>
備 考 / Note=====================================
<秋>

参考書
References

<秋>
志田ら  『これならわかるマススペクトロメトリー』  (化学同人)   E.Hoffmann  and  V.Stroobant  『Mass  Spectrometry.Principles  and Applications』  (Wiley)   J.  H.  Gross   『Mass  Spectrometry』  (Springer)  
備 考 / Note=====================================
<秋>

備考
Other Comments

<秋>
電卓を必ず用意すること。
オフィスアワー:毎回の講義終了時等に受付を行いますので、各自申し出てください