- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 商
- 時間割コード
Course Code - 40786
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 税務会計論
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 竿田 嗣夫
- 曜限
Day/Period - 木5
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
言語 / Language
<春>
日本語(Japanese)授業概要 / Course Description
<春>
(1)本講義では、個人企業所得に課される税金(所得税)と法人企業所得に課される税金(法人税)の計算分野を対象とする。すなわち、所得税法会計と法人税法会計を内容とし、両者の基礎を学ぶのが本講義の目的である。
(2)このような観点から、本講義においては、所得税法及び法人税法に従って課税所得がどのように計算されるのか、また、それに基づく税額の計算及び申告がどのように行われるのかといった論点を中心に、その要点を出来るだけ平易に講述する。内容としては後述のように、①租税制度の概要を確認したうえで、②所得税法会計、③法人税法会計の順に、課税所得及び税額の計算システムの概観を解説することにしたい。
(3)なお、所得税に関するケース・スタディとして、架空の家族構成と収入状況を想定し、実際の納税申告書を作成してもらう予定である。また、科目内容の実践的重要性をも考慮し、実務検定として定評のある全国経理学校協会主催の税務会計能力検定試験の内容に関連する問題演習も活用したい。
到達目標 / Course Objectives
<春>
(1)税法の概要及び税務会計の基礎を理解している。
(2)個人所得税会計と法人税会計における「課税所得と税額」の計算構造を理解している。
(3)所得税申告書の構造を理解している。
(4)法人税申告書「別表4」の構造を理解している。
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
<春>
講義の主要な論点は以下の通りであるが、必要に応じて変更することもある。
1. 講義展開のガイダンスと租税制度の概要
2. 企業会計と税務会計
3. 所得税の概要
4. 所得の種類とその計算方法
5. 課税標準と所得控除の内容
6. 課税総所得金額と所得税額の計算方法
7. 納税申告書の作成
8. 法人税の概要
9. 所得金額の計算
10.「益金の額」の計算(1)
11.「益金の額」の計算(2)
12.「損金の額」の計算(1)
13.「損金の額」の計算(2)
14.法人税額の計算と申告・納税
15.総括(所得税法と法人税法における所得計算構造の特徴)
※ 毎回配布・回収する私製「Minutes Paper」上で、毎回の講義内容の理解度などを受講者自身で自己評価し、また、質問事項を明記することにより、積極的な受講を心掛けること。なお、明記した質問事項については、可能な限り次回の講義時に応える予定である。
授業時間外学習 / Expected work outside of class
<春>
(1)講義終了直前に予告する次回内容に関するテキスト内容を、予習しておくこと。
(2)予習に伴う質問事項に関しては、講義時に発言するか、毎回配布される「Minutes Paper」に明記するなど、積極的に講義に参加して欲しい。
(3)課題に関しては、必ず翌講義時までに完成し、提出すること。
- 成績評価の方法・基準
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Course Content
<春>
定期試験(筆記試験)の成績と平常成績で総合評価する。具体的には、受講や課題提出の状況を内容とする平常成績(20%)と期末定期試験(80%)の総合点による評価を原則とする。
基準 / Evaluation Criteria
<春>
(社)全国経理教育協会主催の税務会計能力検定試験3級の内容に関する基本的知識の習得を単位認定の一応の基準とする。
- 教科書
Textbooks <春>
経理教育研究会 編 『基本税法』 英光社
備 考 / Note=====================================
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参考書
References <春>
(1) 笹倉淳史・水野一郎 編著 『アカウンティング ―現代会計入門― [五訂版]』 同文舘出版 (2) 中田 信正 著 『税務会計要論 【13訂版】』 同文舘出版
備 考 / Note=====================================
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- 備考
Other Comments <春>
(1)会計学の応用分野としての税務会計は、例えば「中小企業にとっての経理実務といえば税務会計そのものである」と言われるように、実践的に非常に重要な実学内容をもっている。
(2)会計事務所員に関する3種の神器は、2級程度の簿記能力とパソコン処理能力、そして税法知識であるといわれ、その点でも、税務会計知識の実践的有用性を再確認すべきである。
(3)税務会計分野に関する身近な実務検定としては、(社)全国経理教育協会主催の「税務会計能力検定試験」があり、本講義のテキストは、同検定試験3級受験用に編集された初学者用の入門書である。同書内容の十分な理解により、税理士試験の所得税及び法人税の基本部分の網羅が可能になる筈である。