- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 経/政策
- 時間割コード
Course Code - 30817
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 中級ミクロ経済学1
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 長久 良一
- 曜限
Day/Period - 火3
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
我々の社会では人々は互いに協力することを通して、そうでない場合よりも多くの成果をあげうる反面、獲得した成果の分配に関しては構成員間で鋭い対立が生ずる。このような強調と対立の二面性を持つ社会において、市場、つまり価格を媒介にした取引ルール、は競業編成と成果分配の安定的な原理として機能してきた。市場をいつ、どこで、誰が発明したか今のところ謎とされている。しかしその起源は人類の歴史と共に古く、たとえばわが国においても、一部の地域からしか採掘されない翡翠が縄文前期の地層から全国いたるところで出土することから、交易がかなり古くから行われていたと推測されている。
市場取引ルールを構成する二つの柱は私有財産の尊重と自由な経済取引である。この二つを共に否定した経済システムの一つにいわゆる社会主義計画経済があるが、その末路がいかなるものであったかはここで書くまでもないであろう。
市場はなぜ他の代替的資源配分システムを押さえて人類社会に定着してきたのか?この疑問に答えるのがこの講義の目的である。到達目標 / Course Objectives
中級レベルのミクロ経済学を理解すること。
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1章 消費者行動(第6回〜第15回)
1.1はじめに
1.2選好、効用、無差別曲線
1.3限界代替率とその逓減の法則
1.4具体例
1.5予算制約
1.6最適消費計画
1.7比較静学
1.8需要関数
第2章 交換経済における競争均衡
2.1交換経済
2.2パレート最適とコア
2.3競争均衡とワルラス配分
2.4厚生経済学の基本定理授業時間外学習 / Expected work outside of class
授業中に指示する。
- 成績評価の方法・基準
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Course Content
定期試験(筆記試験)の成績で評価する。原則として期末試験のみによる。期末試験は100点満点のマークシート。素点で採点。例年300〜400名ほどの学生が受講。合格率は80%前後。優以上は100名前後である。
基準 / Evaluation Criteria
方法(1)(2)参照。
- 教科書
Textbooks 長久良一 中級ミクロ経済学1講義資料 生協にて購入してください。 長久良一 中級ミクロ経済学1図説一覧 生協にて購入してください。
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参考書
References フェルドマン・シェラーノ 『厚生経済学と社会選択論』 (シーエービー出版) 川又邦雄 『市場機構と経済厚生 』 (創文社)
- 備考
Other Comments 連絡先t940074@kansai-u.ac.jp
この講義は経済学部の殆ど全ての科目の基礎となる科目です。国際経済論、環境経済学、財政学、公共経済学、産業組織論、法と経済などはミクロ経済学の基礎がわからなければ、理解不能です。その意味でできるだけ受講するようにお勧めします。またゲーム理論も関係あります。
ミクロといえば、計算ばかりで面白くない、と感じる学生諸君も多いことでしょう。この講義では、できるだけ言葉と図を用い、多くの具体的な例を挙げて、ミクロ経済学を私たちの生活実感として生き生きと捉えれるように講義します。