2016 年度の講義概要のデータベースを検索します。
学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
21032
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
比較宗教学専修研究2
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
井上 克人
曜限
Day/Period
火4
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

初詣、七五三、お盆、お彼岸、クリスマス、バレンタインデー・・・さまざまな宗教行事が同居する日本の習俗。一つの家のなかに神棚と仏壇が並び置かれても違和感のない日本人の宗教観とは、いったい何なのでしょうか。  神と仏が習合する日本人の信仰はどのように形成されてきたのでしょうか。日本人の宗教意識の根底には、必ず神道的世界観があります。  つまり日本の習俗・信仰・宗教意識を知るためには神道の理解は欠かせません。古来から仏教や儒教が移植されてきましたが、その受け皿となったのは、神祇信仰、つまり広い意味での「神道」にほかなりませんでした。  神道がわかれば日本の文化・歴史が見えてきます。神社を知れば日本人の心が読めてきます。  この授業では、とくに「神道」を日本生まれの〈宗教システム〉としてとらえ、日本人にとって〈カミ〉とは何かを考えてみたいと思います。

到達目標 / Course Objectives

1.日本人の宗教意識の深層が見えてくる。
  2.日本の習俗の根底にあるものがわかる。
  3.神道と神社の構造が理解できるようになる。
  4.神仏習合の意味が理解できるようになる。
  5.広く日本文化の構造が見えてくる。

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回  神と日本人―日本人の神観念
第2回       神道にとってカミとは何か
第3回   「穢れ」と「祓い」の意味
  第4回  八百万の神とは?
  第5回  宗教の融合が生んだ八幡神
  第6回  御霊信仰から発展した天神、そして熊野神、稲荷の神
  第7回  朝廷の支配と儒教的神道
  第8回  仏教伝来と神道の関係(神仏習合)
  第9回  真言宗と両部神道、天台宗と山王神道、日蓮宗と法華神道
  第10回 伊勢神道と吉田神道
  第11回 修験道と熊野神社
  第12回 武家政権と神社
  第13回 国学の隆盛と尊王攘夷、国家神道
  第14回 私たちの暮らしに息づく神道信仰とその習わし
第15回 総括

授業時間外学習 / Expected work outside of class

シラバスで指定している教科書や参考書の範囲を読み、内容を把握するように予習すること。

成績評価の方法・基準
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Course Content

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。出席率30%、レポート試験70%

基準 / Evaluation Criteria

1.授業への参加意欲が旺盛で、活発な質疑応答ができること。
2.神道の歴史を正確に理解していること。
3.神道が日本の習俗にどのように  影響を与えているかを正確に説明できること。
4.日本各地にある主な神社とその由来を理解すること。
5.神道が日本人の倫理観・価値観へどの程度影響を与えているかを理解していること。

教科書
Textbooks

武光誠  『日本人なら知っておきたい神道と神社』  河出書房新社  

参考書
References

阪本是丸・石井研士編  『プレマップ 神道学』  弘文堂   三橋健  『イチから知りたい神道の本』  西東社   村上重良  『神と日本人』  東海大学出版会   井上順孝編、伊藤聡・遠藤潤・森瑞枝著    『神道―日本生まれの宗教システム』』  新曜社   菅原信海  『日本人と神たち仏たち』    春秋社  

備考
Other Comments