2016 年度の講義概要のデータベースを検索します。
学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
20788
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
海外の日本学研究
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
ローベルト・F.ヴィットカンプ
曜限
Day/Period
月3
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

言語 / Language

<秋>
日本語(Japanese)


授業概要 / Course Description

<秋>
英語圏・ドイツ語圏における和歌・俳句研究
アメリカやヨーロッパの大学において日本学が「日本学」(Japanology,  Japanologie)という自律的な研究分野として創立された当初から、日本の歴史、言語、社会と特に日本古典文学が重視されてきました。この講義の焦点は、英語・ドイツ語圏における日本古典文学研究に絞られます。
上記に概要されたテーマを一般的に導入・紹介した後、さらに『万葉集』と俳諧文学研究に絞ります。海外において「俳句」―外国語で詠まれた「Haiku」ではなく―と言うと当然ながら「芭蕉」という意味です。しかし、近年ではもう一人が芭蕉の傍に台頭し日本の俳句を代表するようになりました。それは言うまでもなく、日本でも圧倒的な人気を得ていた種田山頭火です。現在、英語の様々な翻訳だけではなく、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、ロシア語などの様々な外国語に既に翻訳され、彼の生涯や「方法」等も研究されるようになりました。
秋学期の後半においては、講義の重点が松尾芭蕉の『おくのほそ道』や山頭火のいわゆる自由律俳句に移され、その原文の俳句と英語の句訳とを比較・対比しながら徹底的に鑑賞し、検討・批判する予定です。
なお、授業をpower  pointのプレゼンテーションに基づいて行います。

到達目標 / Course Objectives

<秋>
1.英語圏(ドイツ語圏)における和歌・俳句研究の歴史・現状を把握する
2.自分の国の文学についての知識を深めながら、英語に翻訳された「和歌・俳句」を批判する能力(間文化的能力、intercultural  competence)を奨励し、発達させる

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

<秋>
第一回:テーマのイントロダクション(三つのカット:『万葉集』、芭蕉と『奥の細道』、山頭火)
第二回:英語圏における古典文学研究、和歌翻訳・研究(学術雑誌などを紹介する)
第三回:(小講義)ドイツ語圏における日本学の歴史
第四回:英語圏・ドイツ語圏における万葉集研究(その1)
第五回:英語圏・ドイツ語圏における万葉集研究(その2)
第六回:英語圏・ドイツ語圏における万葉集研究(その3)
第七回:『万葉集』と「文字遊び」特別講義
第八回:英語圏・ドイツ語圏における奥の細道研究(その1)
第九回:英語圏・ドイツ語圏における奥の細道研究(その2)
第十回:『おくのほそ道』特別講義(1:文献学とナラトロジー)
第十一回:『おくのほそ道』特別講義(2:漫画比較)
第十二回:『おくのほそ道』特別講義(3:「金沢における慟哭」)
第十三回:山頭火の俳句の特徴(翻訳・研究に関する問題点)
第十四〜十五回:山頭火の英語に翻訳された俳句の検討・批判、総論・議論

授業時間外学習 / Expected work outside of class

<秋>
講義に出てきた文学研究の述語を理解すること。
講義に出てきた翻訳者・研究者の名前や学術雑誌・著作の出版年などの、海外における日本学研究の基本的な情報を把握すること。

成績評価の方法・基準
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Course Content

<秋>
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。受講者の小人数の場合:評価の内訳は、出席50%、自由予習10%、宿題10%、授業に積極的に参加するかどうか30%(出席が授業回数の3分の2に満たない場合は、原則として評価を対象外とする)
受講者の大人数の場合:出席40%、小テスト60%(プレセンテーションのような特別活動は可能であるが、講義の責任者との相談が必要)

基準 / Evaluation Criteria

<秋>
テキストの内容と授業理解に関して、2回の小テスト(マークシート)を行います。基礎的な内容の理解度で評価します。

教科書
Textbooks

<秋>
資料、コピーなどが配布される  
備 考 / Note=====================================
<秋>

参考書
References

<秋>
備 考 / Note=====================================
<秋>

備考
Other Comments

<秋>