2016 年度の講義概要のデータベースを検索します。
学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
10740
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
専門演習2
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
通年/4
A12
担任者名
Instructor
坂本 治也
曜限
Day/Period
月5
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

演習テーマ:市民社会と現代政治

本演習では、市民社会(civil  society)と現代政治の関係について幅広く考えていく。利益団体、政治参加、社会運動、社会関係資本(social  capital)、NPO・NGOなどに関する先行研究を広く学びつつ、受講生自らもオリジナルな研究を行う。年度末には、二万字程度の卒業論文の提出を求める。

到達目標 / Course Objectives

1.アカデミックな議論を行える討議能力 
2.一般的な研究書の内容を理解する読解力 
3.学術的意義をもつ論文を書く執筆力 

以上、3つの能力を身につけることが本授業の目標である。

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

市民社会と現代政治の基礎文献を講読し、議論する。また、各受講生が独自の調査研究発表も行う。最終的には、二万字程度の卒業論文を学年末に執筆する。 

進行計画は,以下を原案とする(受講生の理解度の状況によって、適宜修正を加えることもある) 

第1回 イントロダクション
第2〜13回 文献講読、ディスカッション
第14〜15回 中間研究発表
第16〜28回 文献講読、ディスカッション
第29〜30回 最終研究発表 

授業時間外学習 / Expected work outside of class

各週に割当てられている講読文献を事前に精読しておくこと。また、報告者に当たった場合は、レジュメを作成すること。卒業論文執筆は各自の立てた計画の下、粛々と進めること。

成績評価の方法・基準
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Course Content

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。出席状況・発言状況・研究発表などから総合的に判断する(100%)。無断の欠席・遅刻・早退は厳禁である。3回以上無断欠席した者、および自らが報告者に当たっている回で無断欠席した者は、その時点で単位を与えないこともあるので注意すること。

基準 / Evaluation Criteria

到達目標に掲げた討議能力、読解力、執筆力が身についたかどうかで評価する。

教科書
Textbooks

マンサー・オルソン  『集合行為論ー公共財と集団理論ー』  ミネルヴァ書房、1996年。   田辺俊介編  『民主主義の「危機」―国際比較調査からみる市民意識』  勁草書房、2014年。   荒井紀一郎  『参加のメカニズム―民主主義に適応する市民の動態』  木鐸社、2014年。   ダニエル・アルドリッチ  『災害復興におけるソーシャル・キャピタルの役割とは何か』  ミネルヴァ書房、2015年。   ロバート・パットナム編  『流動化する民主主義ー先進8カ国におけるソーシャル・キャピタル』  ミネルヴァ書房、2013年。   ダニエル・アルドリッチ  『誰が負を引きうけるのか―原発・ダム・空港立地をめぐる紛争と市民社会』  世界思想社、2012年。   スティーヴン・ヴァン・エヴェラ  『政治学のリサーチ・メソッド』  勁草書房、2009年。  

参考書
References

ミランダ・シュラーズ  『地球環境問題の比較政治学―日本・ドイツ・アメリカ』  岩波書店、2007年。   ロビン・ルブラン  『バイシクル・シティズン―「政治」を拒否する日本の主婦』  勁草書房、2012年。   ティアナ・ノーグレン  『中絶と避妊の政治学―戦後日本のリプロダクション政策』  青木書店、2008年。  

備考
Other Comments

「書く前と、書いた後では、まるで違う人間になっていなければ、論文とは言えない」(佐藤誠三郎) そんな論文を執筆できるように、奮起してもらいたい。