- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 法
- 時間割コード
Course Code - 10899
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 比較法文化学
(法制度・法意識をめぐる比較法文化) - 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- 担任者名
Instructor - 角田 猛之
- 曜限
Day/Period - 火3
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
この講義では、<文化としての法>つまり「法は人間のみが有している高度な文化だ!」という視点にたって、日本や諸外国の法とさまざまな文化とのかかわりを検討します。その際、法文化の総論(法文化とは?)とともに、法文化に関するさまざまなトピックをつぎの3つの柱=テーマに分類して検討していきます。第1に、<罪と罰をめぐる社会・文化・法>、第2に<宗教をめぐる社会・文化・法>そして第3に<マイノリティをめぐる社会・文化・法>です。
到達目標 / Course Objectives
難解で非常に厄介な<しろもの>とされがちな法(律)が、じつはそれ自身高度な文化(現象)であるとともに、他のさまざまな文化ときわめて密接な関係を有していることを理解することを第1のねらい(到達目標)としています。
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
まずは、法と社会、文化の関わりについて概観(法文化学の総論)したうえで、罪と罰、宗教、マイノリティ・先住民をめぐる下記のようなさまざまな具体的トピックを手がかりにしてわが国や諸外国の法文化のあり方(法文化学の各論)を講義していきます。
PROLOGUE
<文化としての法>のなかみとアプローチの方法―法文化と法文化学の方法
[Ⅰ]罪と罰をめぐる<社会・文化・法>
犯罪をめぐる<社会・文化・法>の総論―刑事人権をめぐる<負の遺産>と日本国憲法による手厚い保護
死刑をめぐる<社会・文化・法>―死刑廃止にむけた国際社会の動向と日本
ドラッグをめぐる<社会・文化・法>―日本とオランダにおけるドラッグ問題への取り組み
ヤクザをめぐる<社会・文化・法>―<マイナスの法文化>としてのヤクザ
[Ⅱ]宗教をめぐる<社会・文化・法>
宗教をめぐる<社会・文化・法>の総論―信教の自由・政教分離のさまざまなあり方
カルトをめぐる<社会・文化・法>―アメリカと日本の場合
エホバをめぐる<社会・文化・法>―信教の自由と信仰にもとづく輸血拒否
ムスリムをめぐる<社会・文化・法>―戒律と性をめぐる問題
[Ⅲ]マイノリティをめぐる<社会・文化・法>
マイノリティをめぐる<社会・文化・法>の総論―国連先住民族権利宣言の成立とその概要、意義
アイヌをめぐる<社会・文化・法>―自由権規約第27条と二風谷ダム判決を手がかりにして
マオリをめぐる<社会・文化・法>―「土地と資源」の収奪、回復の歴史
スコットランドの民族的アイデンティティをめぐる<社会・文化・法>―イギリスからの独立を問う国民投票授業時間外学習 / Expected work outside of class
講義の前に必ずテキストの該当ページを熟読しておいてください。また、上記のさまざまなトピックをめぐる日本や諸外国の動向を、さまざまなメディアやインターネット、文献等でフォローしてください。
- 成績評価の方法・基準
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Course Content
定期試験(筆記試験)の成績で評価する。100%定期試験(マークシート)にて評価する
基準 / Evaluation Criteria
法と文化のかかわりを具体的なトピックを通して理解しているか否かによって評価します
- 教科書
Textbooks 角田猛之 『<社会・文化・法>のトピック分析―犯罪・宗教・マイノリティ』 晃洋書房
-
参考書
References 角田猛之 『法文化の探求 法文化比較にむけて』 法律文化社 角田猛之 『戦後日本の<法文化の探求> 法文化学構築にむけて』 関西大学出版部
- 備考
Other Comments ttsunoda@kansai-u.ac.jp