2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
人間
時間割コード
Course Code
25317
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
スポーツ感性学
【堺キャンパス】
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
1SA
担任者名
Instructor
志岐 幸子
曜限
Day/Period
水3
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

 21世紀は感性の時代と言われ、現在、様々な分野で感性へのアプローチがなされている。スポーツ界では、これまで科学的な分析や取り組みが数多くなされてきたが、現場のトップアスリートやその指導者たちは、科学の限界とデータでは表しきれない感性の重要性を指摘している。感性は、ベストパフォーマンスを生むことのみならず、アスリートや指導者の美学の基盤になるものであり、文化の役割の一つである感動や一体感を生むこと、人間の心身の健康への貢献や人間性の成長など、スポーツにおいてもその根幹をなすものである。
 本講義では、日本代表チームや世界的に活躍する各競技のトップアスリートや指導者が感性を活用している事例を多数紹介した上で、受講者自身や他者のいわゆる「ゾーン」について考察しながら、心理学や脳科学、東洋思想等の学問領域を融合させた感性の観点から、スポーツにおいて最高の能力を発揮する「ゾーン」や感動を生む仕組みについて理論的に解説する。
 本講義は、受講者が「感性」を理解し、自ら「ゾーン状態」を追究する機会としてもらいたい。

学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy

(人間健康学部)
1.知識・技能
  広い知識・視野と柔軟な思考を基盤に、健康の維持や増進を図る人間健康学に関する専門知識・技能を習得し、それを実践することができる。
2.思考力・判断力・表現力等の能力
  円滑なコミュニケーション能力と将来を構想する力を持ち、関西大学が推奨する判断力と行動力を融合した「考動力」全般を身につけ、社会や他者のために、人間健康学にかかる専門性を基盤とした責任ある行動をとることができる。

到達目標 / Course Objectives

①「スポーツ感性」について理解を深める。
②アスリートやスポーツ指導者の美学を学ぶことで、スポーツの本質を追究する。
③スポーツにおける最高の状態とされる「ゾーン」の意義を理解する。
④受講者自らが「ゾーン」の条件を追求し、具体的手法を見出せるようにする。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・教員による教科書・資料を用いた説明

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回  感性とは何か
第2回  スポーツと感性の関わり:スポーツになぜ感性が必要なのか?/スポーツ・オノマトペ
第3回  トップアスリートのいわゆる「ゾーン体験」に見る感性の特性①
第4回  トップアスリートのいわゆる「ゾーン体験」に見る感性の特性②
第5回  ベストパフォーマンスが生まれる仕組み
第6回  トップアスリートのいわゆる「ゾーン体験」に見る感性の特性③
第7回  スポーツにおける一体感の仕組み
第8回  「ゾーン」の多角的検討①フロー体験とゾーン
第9回  「ゾーン」の多角的検討②スポーツと禅
第10回  「ゾーン」の多角的検討③スポーツと芸術
第11回  スポーツと気・霊性
第12回  スポーツにおける感動
第13回  スポーツにおける感性が果たす役割
第14回  「ゾーン」の条件の検討:マズローの自己実現論の観点から
第15回  総括

授業時間外学習 / Expected work outside of class

①授業資料、教科書、ノートを活用し授業内容の理解に努めるよう復習をすること。状況によりスポーツ感性学的実験(翌週の授業までの課題として、授業で紹介した取り組みを行い、授業内でその成果を報告するよう指示する場合があります)。
②競技や文化の枠にとらわれずに、可能な限り一流のものに触れる機会を作ることを推奨する。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
レポート50%、平常成績(授業時の小レポート・発表等)50%

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

レポートの他、授業時の小レポート・発表・グループ討論等への取り組みを含む積極的な授業参加。

教科書
Textbooks

志岐幸子  『岡田武史監督と考えた「スポーツと感性」』  (日本経済新聞出版社)  

参考書
References

志岐幸子  『一流人たちの感性が教えてくれた「ゾーン」の法則―至福のときを手に入れる14ヵ条―』  (祥伝社)  
志岐幸子  『ディズニー映画に学ぶ 子どもを輝かせる感性の磨き方』  (KADOKAWA)  
桑子敏雄  『感性の哲学』  (NHK出版)  

フィードバックの方法
Feedback Method

講義内で全体の傾向を中心に行います。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

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備考
Other Comments

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