- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 人間
- 時間割コード
Course Code - 25346
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 権利擁護と成年後見制度
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 横田 一也
- 曜限
Day/Period - 木5
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
現在の社会福祉を取り巻く状況を鑑みると、権利擁護の視点が強く求められている。虐待などの重篤な権利侵害はもちろんのこと、経済的困窮や社会的孤立等の問題も大きくなっており、健康で文化的な最低限度の生活の保障や自分らしい生活や生き方の実現を目指す権利擁護が求められている。
こうした権利擁護の取り組みの一つとして成年後見制度がある。認知症や知的障害、精神障害などによって判断能力が不十分な人の財産と生活を法的な視点から守るものである。
本講義では、ソーシャルワークとしての権利擁護とその支援についての理念と制度、現状と課題について学習する。その上で、支援方法としての成年後見制度の活用のあり方について学ぶ。学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy
(人間健康学部)
1.知識・技能
広い知識・視野と柔軟な思考を基盤に、健康の維持や増進を図る人間健康学に関する専門知識・技能を習得し、それを実践することができる。
2.思考力・判断力・表現力等の能力
円滑なコミュニケーション能力と将来を構想する力を持ち、関西大学が推奨する判断力と行動力を融合した「考動力」全般を身につけ、社会や他者のために、人間健康学にかかる専門性を基盤とした責任ある行動をとることができる。
到達目標 / Course Objectives
(人間健康学部)
1.知識・技能
広い知識・視野と柔軟な思考を基盤に、健康の維持や増進を図る人間健康学に関する専門知識・技能を習得し、それを実践することができる。
2.思考力・判断力・表現力等の能力
円滑なコミュニケーション能力と将来を構想する力を持ち、関西大学が推奨する判断力と行動力を融合した「考動力」全般を身につけ、社会や他者のために、人間健康学にかかる専門性を基盤とした責任ある行動をとることができる。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1週 権利擁護とは何か
人権、権利擁護とその支援についての基本的な考え方や内容について学ぶ。またその実践を紹介し、理解を深める。
第2週 ソーシャルワークとアドボカシー
ソーシャルワークとアドボカシー(権利擁護)の意義を確認し、エンパワメントや自己決定の尊重等の意味とアドボカシーの関係について理解する。
第3週 権利擁護と法1
法の体系、憲法の基本的理解と権利擁護に関わる諸規定について学ぶ。個人の尊厳や幸福追求権、自己決定権、生存権等の具体的な内容について理解する。
第4週 権利擁護と法2
権利擁護にかかわる民法の基本的な諸規定について学ぶ。契約における権利と義務、不法行為責任、親族や相続等について理解する。また、行政法の形式と特徴について学ぶ。
第5週 消費者保護と法
高齢者・障害者の消費者被害の内容や現状について学ぶ。消費者保護の仕組みや消費者契約法等について理解する。
第6週 福祉サービスと権利擁護
福祉サービスの利用契約における苦情解決の仕組みや、福祉サービスの第三者評価等について学ぶ。
第7週 虐待防止法と権利擁護
高齢者・障害者・児童の虐待防止法を中心に虐待の基本的な内容や現状等について学ぶ。虐待防止の広報用動画等を利用して理解を深める。また、障害者差別解消法について学ぶ。
第8週 意思決定支援の理解
意思決定支援の理念や構造について解説する。また高齢者・障害者の支援における意思決定支援の実践について各種の「ガイドライン」をもとに理解を深める。また、インフォームドコンセント・個人情報保護・秘密保持について学ぶ。
第9週 権利擁護にかかわる機関と専門職
権利擁護や成年後見制度における家庭裁判所や法務局の役割を理解する。また弁護士、司法書士、社会福祉士等の専門職や社会福祉協議会等の専門機関について理解を深める。
第10週 成年後見制度の理解1
成年後見制度の理念や制度内容について理解し、最近の動向について学ぶ。家庭裁判所の資料等も活用する。
第11週 成年後見制度の理解2
成年後見制度の利用状況や問題点、成年後見制度利用促進法、成年後見制度利用支援事業、福祉サービス利用援助事業(日常生活自立支援事業)について学ぶ。
第12週 権利擁護活動の実際1
様々な理由で成年後見制度を利用するケースへの対応の実際とその支援について意思決定支援事例をもとに理解する。対応のポイント等について学ぶ。
第13週 権利擁護活動の実際2
様々な理由で成年後見制度を利用するケースへの対応の実際とその支援について意思決定支援事例をもとに理解する。対応のポイント等について学ぶ。
第14週 社会福祉における権利擁護の今後の課題と展望
社会福祉における権利擁護の今後の課題と展望について理解する。
第15週 本科目に学習到達度の確認
テスト・レポート授業時間外学習 / Expected work outside of class
これまでの他分野や他教科の学習やソーシャルワーク実習、自らの生活経験の中で権利擁護に関するエピソードについて振り返り、テキストを活用して確認する。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
評価の内訳は、授業への参加意欲・態度・授業内の課題、小テスト(50%)、最終週の授業内で行う学習到達度の確認テスト・レポート(50%)基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
授業内の課題、小テスト等の理解度と最終週の授業内で行う学習到達度の確認テスト・レポートにて評価する。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点③主体的な態度の観点
授業への参加意欲・態度。また事例検討等のグループワークにおいて、権利擁護が必要な人への相談援助、意思決定支援を行える専門性を基盤とした視点で取り組めているかについて評価する。
- 教科書
Textbooks 一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟=編集 権利擁護を支える法制度 第2版 中央法規出版 978-4-8243-0152-9
教科書以外の資料は適宜配布する。
-
参考書
References
- フィードバックの方法
Feedback Method
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact
- 備考
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