2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
人間
時間割コード
Course Code
25276
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
身体教育学
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
小室 弘毅
曜限
Day/Period
水2
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

<秋>
講義(対面型)

言語 / Language

<秋>
日本語(Japanese)


授業概要 / Course Description

<秋>
本講義ではからだとこころを一体のものとして捉え、人間の成長や発達について教育学的観点から考えていく。その際手がかりとするのは、「身心一如」という日本語や身心を一体のものと捉える英語のsomaという概念である。これらは「一人称の〈私〉」を基盤にしたものであり、そもそも私たちはこころとからだとを分けて生きてはいない。その一人称の〈私〉の経験をベースにして、人が成長するとはどのようなことかについて、哲学、心理学、文学、文化人類学等の学問的知見から多角的に考えていく。
身心を問うことは必然的に自分自身の身心を問うことにつながる。よって、受講者各人の身心と教育とのかかわりを体験的な学習から考察していく機会も設けることにする。

到達目標 / Course Objectives

<秋>
本授業の到達目標は以下である。
①「一人称の〈私〉」の身心について理解する。
②教育における身心の位置づけを理解する。
③自分自身の身心を通して教育について考察する力を身につける。
④理論と体験の両面から身体と心のつながりについて理解する。
⑤自らの体験や考えを、自分自身の言葉で表現できる力を身につける。
⑥自分自身についての理解を深める。

授業手法 / Teaching Methods

・学生による学習のふりかえり

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

<秋>
第1回  AI時代における身心の意味
第2回  AI時代の教育における身心
第3回  学びの「構え」づくりとしての教育
第4回  身心教育(somatic  education)
第5回  身体文化の継承としての教育1(身体文化と身心感覚)
第6回  身体文化の継承としての教育2(型・わざ・技化)
第7回  身体の延長としてのファッションと建築
第8回  身心教育学から見た荒川修作1
第9回  身心教育学から見た荒川修作2
第10回  一人称の〈私〉の身心と教育
第11回  「身」と教育
第12回  身体心理学と教育1
第13回  身体心理学と教育2
第14回  ボディワークと教育1
第15回  ボディワークと教育2

授業時間外学習 / Expected work outside of class

<秋>
授業資料、教科書、ノートを読み返すと同時に、授業内容を自分の経験に照らし合わせて理解に努めるよう復習をすること。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

<秋>
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
毎授業時に課す小レポート(30%)と最終レポート(70%)で総合的に評価する。備考欄も必ず参照すること。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

<秋>
・積極的な参加態度
・授業で得た知識を自分のことばで語っていること
・自分自身の身体、体験に真摯に向きあっていること

教科書
Textbooks

<秋>
小室弘毅・齋藤智哉編  『ワークで学ぶ教育の方法と技術』  ナカニシヤ出版  

備 考 / Note=====================================
<秋>

参考書
References

<秋>
久保隆司  『ソマティック心理学』  春秋社  
齋藤孝  『教師=身体という技術 構え・感知力・技化』  世織書房  
三村尚彦・門林岳史編  『22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズ』  フィルムアート社  

備 考 / Note=====================================
<秋>
他にも授業中適宜紹介する。

フィードバックの方法
Feedback Method

<秋>

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

<秋>
LMS経由で担当者へメッセージを送信

備考
Other Comments

<秋>
(1)連動した内容であるため、「学びの身心技法」の授業もあわせて受講すること。 
「身心教育学」では「学びの身心技法」に関連する内容を特に、教える側の視点で、理論を中心に論じる。理論と実践は不可分のものである。よって「学びの身心技法」との同時受講を勧める。
(2)学ぶ意欲のない学生の出席は認めない。
学びは当人の身心両面にわたる「構え」に大きく左右される。「構え」は環境や他者との関係に大きな影響を与えると同時に大きな影響を受ける。やる気のないチームにいるとやる気のある者もその意欲を減退させ、その逆もまた然りである。学びたいという積極的な意志を持つ学生を最優先に授業を進めていく。
(3)身心は周囲の環境と連動し刻々と変化している。授業ではその変化するリアルな身心を対象とするため、講義計画はあくまで仮のものである。参加者各人のリアルな身心が作り出す場のあり方を優先して授業を行う。