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学部・研究科
Faculty/Graduate School
安全
時間割コード
Course Code
75222
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
化学物質と環境リスク
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
山本 秀樹
曜限
Day/Period
火5
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

 我々人類も地球上の生態系の一要素であり、持続的社会を維持発展させるには、そのことを改めて強く認識し、動物、植物など地球上の生態系との調和を計らなければならない。翻って主として産業革命以降、人間は経済社会活動を通して、今大きく問題となっているCO2の排出だけでなく、それ以前にもいわゆる環境破壊という言葉で代表されるように、有害廃棄物を、世界的な規模で排出し続けてきた。問題解決の糸口は、そもそも生態系はどのように構成されており、その中で人間活動とどのように関わってきたのか、その活動においてどのような問題が発生し、どのような解決方法が考えられるのか、地球的視野に立脚して考えなければならない。この講義では、生態系の概要から過去の人間活動、化学物質による環境破壊の現状把握、環境調和型あるいは環境再生型生産システムあり方、化学物質の生体リスクおよび対策について講義する。

到達目標 / Course Objectives

 この講義を通して、生態系と社会生活の関係が地球規模で守られることの重要さを理解し、化学物質の環境リスク理解および環境評価をできる研究者となることを目標とする。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回  ガイダンス・地球上の生態系の概要
第2回  産業革命以降の人間活動(生産・消費)の実態
第3回  なぜ生態系を守るのか?
第4回  環境リスクの予防的管理
第5回  従来の生態系保全の考え方
第6回  生態系のリスクマネジメント
第7回  リスクマネジメントの基本手順
第8回  レッドデータブックと環境影響評価」
第9回  外来生物のリスク評価
第10回  環境再生事業とリスクマネジメント
第11回  化学物質の生体リスク評価
第12回  日本の化学物質管理と現状・課題
第13回  化学物質リスク削減のための利用技術
第14回  リスク削減のための合理的な最良利用技術
第15回  総合討論とまとめ

授業時間外学習 / Expected work outside of class

講義する化学物質のリスクに関するレポートを提出する

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
筆記試験に代わる論文(レポート)…70%、平常レポート…30%

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

この講義を通して、生態系と社会生活の関係が地球規模で守られることの重要さを理解しているかどうかをレポート試験いて確認する。
また、環境リスクを評価できる研究者の立場から、化学物質の環境リスクを討論できるかを課題レポートから評価する。

教科書
Textbooks

浦野紘平・松田裕之共編  『生態環境リスクマネジメントの基礎-生態系をなぜ、どうやって守るのか-』  (オーム社)2007年  978-4-274-20377-0

参考書
References

株式会社 富士総合研究所 編  化学物質とリスク  オーム社出版局  4-274-02460-1

フィードバックの方法
Feedback Method

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

備考
Other Comments

yhideki@kansai-u.ac.jp(山本秀樹)
BYOD〔ノートPC〕を使用しない。