- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 安全
- 時間割コード
Course Code - 75253
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 気候変動と地球温暖化リスク
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春(隔・ク)/2
- 担任者名
Instructor - 向井 人史
- 曜限
Day/Period - 金2/金3
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
現代の地球温暖化問題は人為的に引き起こされた気候変動問題と捉えられています。地球システムおいては大気中の温室効果ガス成分の増加により、地球の熱収支ならびに気候全体が大きく変化すると考えられています。環境問題は、過去の公害から温暖化をはじめとするグローバルな地球環境問題へと変化してきましたが、それにより私たちの環境における安全・安心へのアプローチも複雑化しその解決においても大きな困難が伴っています。一方で、私たちに残された時間は短く、すでに自然災害を含めた気候変動影響が出現し始めています。これに対し、私たちは素早く温室効果ガス発生の抑制策(緩和策)と気候変動影響に対する対応策(適応策)を取ることが求められていることを理解し、皆さんと対応を考えていきます。
到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
温室効果ガス、温室効果、気候変動影響、適応、緩和など基本的な事柄を正しく理解する
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
緩和策と気候変動の将来予測が表現でき、気候変動影響やリスクに対する適応策について思考できる
③主体的な態度の観点
現実化している気候変動影響に対して自ら情報を収集し、対策行動を起こせる授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)
・課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
<第1部 環境の問題としての温暖化>
第1回 公害・環境問題と我々の安全
我々の暮らしと関わる環境にどのような問題があったのか
第2回 温暖化研究の歴史と地球の放射収支
地球温暖化とはどのように認識されるようになったのか
第3回 温室効果ガス組成の変化観測
温室効果ガスとは何か、どのように観測されているか
第4回 大気成分とその動き
地球上での大きな大気の動きと気象現象
<第2部 気候変動について>
第5回 これまでの気候変動と地球温暖化問題
大きな意味での気候変動と今日の温暖化
第6回 地球の物質循環と気候
地球上での物質の循環とはどのようなものか
第7回 気候の将来予測
今後起こりえる気候変動はどのように考えられているか
第8回 日本の風土
日本における気象現象・気候や風土について考える
<第3部 気候変動リスクと気候危機>
第9回 IPCCとパリ協定
世界の気候変動へのチャレンジ
第10回 気候変動対策-緩和とは
気候変動を抑え込むには
第11回 気候変動影響その1―異常気象と災害
すでに起こっている気候変動影響ー気象災害
第12回 気候変動影響その2―生態系やその他の影響
環境、農林水産業、健康、都市、産業
第13回 気候変動リスクに対応する―適応とは
影響に備えるための対策
第14回 緩和と適応その実践
ワークショップ
第15回 気候危機―われわれはどう対応するのか
この10年に我々はどうすべきか授業時間外学習 / Expected work outside of class
自分の住んでいる地域や地球規模で起こる気候変動に関するニュースや報道(温暖化や温室効果ガス削減、気候変動影響など)に関心を持ち、努めて情報収集することで、授業中に提出するミニッツペーパーを記載する際おいて記述が進むよう普段から準備をすること。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
成績評価割合 小テスト(30%)、ミニッツレポート・課題レポート(70%)基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
小テストで評価
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
レポートで評価
③主体的な態度の観点
ワークショップや授業外活動などの姿勢
- 教科書
Textbooks
-
参考書
References 高峰武 水俣病を知っていますか 岩波書店 978-4-00-270948-2
グレタ・トゥーンベリ 気候変動と気候危機 いま私たちにできること 河出書房新社 978-4-309-25451-7
六川修一・向井人史 地球温暖化と社会イノベーション 放送大学教育振興会 978-4-595-31888-7
IPCC評価報告書や政府の温暖化対策計画や影響、適応報告書類が参考資料となりますが、都度紹介します。
- フィードバックの方法
Feedback Method ミニッツペーパーや小テストは次回においてコメントし返却します。課題レポートに関してもLMS等においてコメントをフィードバックします。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact オフィスアワー
授業の前後の時間に直接質問
その他
電子メールでの質問
- 備考
Other Comments (1) 授業予定日は下記の通りで、1日2回(2,3時限目で)の授業を行います。
4/11(第1回、第2回), 4/25(第3回、第4回)
5/9(第5回、第6回), 5/23(第7回、第8回)
6/6(第9回、第10回), 6/20(第11回、第12回)
7/4(第13回、第14回), 7/18(第15回)
(2)BYOD(ノートPC)の必要性について
BYODを使用する場合がある
(3)BYOD(ノートPC)に関する留意事項について
授業内でノートPCの設定等、基礎的な説明は行いません。事前に必要な設定・充電を済ませるなど各自で必ず準備してから授業に臨んでください。