2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
安全
時間割コード
Course Code
75223
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
製品安全論
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
伊藤 大輔
曜限
Day/Period
月5
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

製品開発において安全性は欠くことのできない因子である.設計・製造時に細心の注意を払うだけではなく,長期利用後や想定外の事象時でも安全性を担保し続けることが重要である.本講義では,特に技術面の内容を中心に,安全な製品を開発する上で基礎となる項目について修得することを目的とする.なお,本講義で対象とする「製品」とは工作機械,立体駐車場等の大型の物から家電等の小型のものまでを広く含むものとする.

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
・製品開発時のリスクアセスメントとマネジメントの考え方を習得する.
・製品故障の原因を理解し,その分析方法を習得する.
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・商品の故障とその場合でも安全性を確保するための安全設計思想を理解する.
③主体的な態度の観点
・実際の製品で考慮されている安全対策等を日頃から観察,分析できるようになる.

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回  ガイダンス,製品の安全性の重要性
第2回  安全な製品とは
第3回  安全設計思想
第4回  リスクアセスメント
第5回  リスクアセスメントの実例
第6回  モノの変形,破壊を扱う力学①(材料力学,材料強度学)
第7回  モノの変形,破壊を扱う力学②(製品安全試験)
第8回  安全な製品の開発,設計
第9回  信頼性工学①(信頼度,平均故障率)
第10回  信頼性工学②(各種確率分布)
第11回  信頼性工学③(故障の影響解析(FMEA)と、故障の木解析(FTA))
第12回  製造物責任とPL法,リコール対応
第13回  機能安全
第14回  製品安全のための新たな概念
第15回  総括

授業時間外学習 / Expected work outside of class

講義資料を事前にダウンロードし,予習して講義に臨むこと.また,講義後に講義内容を復習しておくこと.また,期間内に前半1回,後半1回のレポートを予定している.

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験(筆記試験)の成績と平常成績で総合評価する。
定期試験80%,レポートを含めた平常点20%とする.

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

①知識・技能の観点
・製品開発時のリスクアセスメントの手順や関連する用語を正しく理解できたかどうかを評価する.
・製品故障の原因とその分析方法を正しく理解できたかどうかを評価する.
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・実例を通じて,製品による危険状況がどのようにして発生し,それに対し安全性を確保するための安全設計思想がどのように適用されているか説明できるかを評価する.
③主体的な態度の観点
・実際の製品で考慮されている安全対策等を日頃から観察,分析できるかどうかを評価する.

教科書
Textbooks


特に指定はしない.なお,講義で使用する資料は事前に関大LMSにて公開・配布するため,適宜ダウンロード・印刷しておくこと.

参考書
References

向殿政男  入門テキスト安全学  東洋経済新報社  978-4492223703
長岡技術科学大学  はじめて学ぶ機械の安全設計  日刊工業新聞社  978-4-526-05429-7
服部敏雄  事故事例から学ぶ材料力学と強度設計の基礎  日刊工業新聞社  978-4-526-07906-1
道上勉,向殿政男  EE  Text  信頼性・安全性工学  オーム社  978-4-274-20754-9
田中健次  システムの信頼性と安全性  朝倉書店  978-4-254-27569-8

フィードバックの方法
Feedback Method

レポートについては,受講学生の出来に応じた解説等を行うことで,学習状況をフィードバックする.

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

オフィスアワー
授業の前後に質問を受け付けます.
その他
メールでの質問を受け付けます.連絡先は最初の講義で説明します.

備考
Other Comments

BYOD〔ノート  PC〕の必要性について 
B:BYOD〔ノートPC〕を使用する場合がある。

BYOD〔ノート  PC〕に関する留意事項について 
講義の内,1-2回程度PCを使った実習を行います.事前に指示をしますので,持ってくるようにしてください.

その他
第6,7回および第9~11回には数式,統計を用いた説明が含まれるため,「社会安全のための数学1,2」「社会安全のための統計学」を履修していると本講義の理解の手助けになるかと思います.