2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
安全
時間割コード
Course Code
75240
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
地方財政論
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
齊藤 仁
曜限
Day/Period
金2
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

 自治体とは、福祉・医療、教育、文化政策、社会資本整備、環境保全など住民の日常生活に深くかかわる活動を行い、地域の抱える諸問題を解決しながら持続可能な社会を住民とともに担なっていくものである。このような自治体の役割を経済的に把握したものが地方財政である。
 現在の日本において、人口減少の進展や過疎化などのいろいろな問題が生じている。そのような問題に対応するためにも地方財政においてもいろいろな制度改革などが行われている最中である。では地方政府の役割にはどのようなものがあるのか?また国と地方の役割分担はどのようにするのか?など、地方政府の役割について経済学的な視点から説明を行っていく。経済学的な視点から考察をするためには、経済学の理論を知ることも必要である。また日本の地方財政の現状や制度も知る必要もある。そこで、本講義を通して、地方財政についての制度、自治体経営、理論、システムなどについて講義を行っていく。学部の特徴から、災害財政についてもとりあげる。

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
日本の地方財政の現状や制度について理解する。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
現在の日本の地方財政の問題点などを論じられる。
③主体的な態度の観点
あるべき地方財政の姿を考える。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回  イントロダクション
第2回  地方財政の予算と収入
第3回  地方財政の経費
第4回  地方財政の健全化
第5回  地方公営企業と第三セクター等
第6回  公共投資と地方財政
第7回  行政改革と地方財政
第8回  政府の役割と地方政府の役割
第9回  補助金とその経済効果
第10回  地方財政のすがた
第11回  地域づくりと地方財政
第12回  国のかたち
第13回  人口減少社会における地方財政
第14回  危機対応と財政制約
第15回  ケーススタディ

授業時間外学習 / Expected work outside of class

各講義終了後に講義内容について授業資料や教科書などを用いて復習を行うことが求められる。そのほか、各自の興味や疑問点に応じて、参考書や関連省庁のホームページを調べて勉強をすること、さらに授業内容に関連する課題の調査・考察など、自主的に学習することが必要である。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
平常試験(小テスト・レポート等)100%

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

①知識・技能の観点
・基礎的な概念や用語の定義・内容を問う設問(30%)・語句説明問題(30%)
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・現在の日本の地方財政の問題点等に関する論述問題(30%)
③主体的な態度の観点
・毎回の授業後に課す振り返り(10%)

教科書
Textbooks

中井英雄、齊藤愼、堀場勇夫、戸谷裕之  『新しい地方財政論  新版』  有斐閣  

参考書
References

林宜嗣(編)  『新・地方財政』  有斐閣  
齊藤 誠,野田 博  『非常時対応の社会科学  --  法学と経済学の共同の試み』  有斐閣  

その他、講義内において適宜紹介します。

フィードバックの方法
Feedback Method

小テストやレポートについては、実施後に採点基準や解答例を提示する。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

オフィスアワー
授業の前後に対応する。
その他
質問等があれば以下のアドレスを使用してください。
hsaito@wakayama-u.ac.jp

備考
Other Comments

・ほぼ毎回  BYOD〔ノート  PC〕を使⽤する。授業内でノートPCの設定等、基礎的な説明は⾏いません。事前に必要な設定・充電を済ませるなど各自必ず準備をしてから授業に臨んでください。  ・ケーススタディとして、自治体による講演を予定しておりますが、実施回および自治体名などについては、初回の講義で連絡をします。