- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 外
- 時間割コード
Course Code - 15523
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 翻訳演習1(字幕翻訳)
(SP376) - 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 大塚 美左恵
- 曜限
Day/Period - 木5
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
演習(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
現代に生きる私たちはグローバルな動画配信サービスやプラットフォームにアクセスして多種多様なコンテンツを受容し、時には発信もする。異言語や異文化に接する機会は日常にあふれ、字幕も極めて身近なものになっているが、その背後にいる翻訳者の存在や字幕制作の過程について考える機会は多くない。本コースでは日常的に消費している字幕がどのような過程を経て制作されているかに目を向け、その過程で翻訳者が直面する課題や、その課題を乗り越えるために行われている工夫について考察する。さらに実際の作業を体験することで字幕翻訳の基本的なスキルを習得し、言語使用や異文化コミュニケーションへの意識を高めることを目指す。
導入では、まず映像作品以外の翻訳を経験し、それとの比較から字幕翻訳の特性を考える。続いて字幕にまつわる諸々のルールを学んで字幕翻訳の基礎知識を習得し、字幕制作ソフトを使った翻訳体験を通して字幕制作の過程について知る。
実践では、導入で見たような過程を経て成立した字幕の翻訳プロセスについて考察する。翻訳学の理論を援用しながら字幕を分析し、翻訳プロセスで生じうる諸問題について考えを深めると共に、自ら字幕翻訳に挑戦する。
最後に、本コースで学んだことを生かして各自が好きな映像作品の字幕を分析し、その結果をプレゼンテーションする。到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
・字幕翻訳の特性を理解し、適切な翻訳テクストを作成できる。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・翻訳プロセスを言語化して説明できる。
③主体的な態度の観点
・字幕翻訳について関心を持ち、新たな視点を獲得できる。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)
・課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1週 授業概要説明
・授業プラン、目標、評価基準などを共有する。
【導入】翻訳/字幕翻訳とは何かについて考える
第2週 翻訳とは何か
・字幕翻訳に先んじて映像作品以外(小説、絵本、漫画など)の翻訳を経験し、翻訳とは何かについて改めて考える。
第3週 字幕翻訳とは何か
・日常的に接している字幕翻訳に改めて注目し、字幕翻訳の特性について考える。
第4週 字幕翻訳の基本ルール
・時間とスペースの制約がある字幕翻訳ならではのルールを学ぶ。
第5週 字幕制作ソフトの使い方
・字幕制作ソフトを使った字幕作成を体験し、字幕翻訳の面白さと難しさを実感する。
【実践】翻訳学の理論を応用した字幕の分析と英日/日英字幕作成を行う
第6週 実践①(英日)
・等価/翻訳シフト/翻訳方略
第7週 実践②(英日)
・⾔葉の意味/⽂脈/ジョークやアイロニーの翻訳
第8週 実践③(英日)
・スコポス理論
第9週 実践④(日英)
・異⽂化コミュニケーション/文化の翻訳/メタファーの翻訳
第10週 実践⑤(英日/日英)
・実践の総括
【プレゼンテーション】好きな映像作品の字幕を分析し、結果をプレゼンテーションする。
第11週 プレゼンテーション準備
第12週 プレゼンテーション1
第13週 プレゼンテーション2
第14週 プレゼンテーションの総括
第15週 コース全体の総括/レポート提出
(内容と順番は変わることがあります)授業時間外学習 / Expected work outside of class
授業後に課題を課すことがあります。
授業内で終わらなかった作業は自宅課題になります。
プレゼンテーションに十分な準備が求められます。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
平常点 60%
授業貢献度 (20%)、プレゼンテーション (20%)、課題 (20%)
期末レポート 40%基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
・翻訳課題
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・プレゼンテーション、期末レポート
③主体的な態度の観点
・授業への貢献やグループワークを通じて、字幕翻訳に対する広い視点を獲得できているかを評価する。
- 教科書
Textbooks
授業内で適宜配布します。
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参考書
References 日本映像翻訳アカデミー(2011) 「はじめての映像翻訳」 アルク 9784757420441
鳥飼玖美子 編(2013) 「よくわかる翻訳通訳学」 ミネルヴァ書房 9784623067275
ジェレミー・マンデイ(2009) 「翻訳学入門」 みすず書房 9784622074557
篠原有子(2018) 「映画字幕の翻訳学」 晃洋書房 9784771031029
- フィードバックの方法
Feedback Method
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 関大LMS
関大LMSのメッセージ機能で連絡してください。
- 備考
Other Comments 資料の配布に関大LMSとDropbox Kansai Universityを使います。