- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 政策
- 時間割コード
Course Code - 86540
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 国際環境法
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 権 南希
- 曜限
Day/Period - 木5
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
国際的平面においては、地球環境保護のための条約参加の確保、フリーライダーに対する対策、環境問題に大きく影響を与えうる企業活動の規制等を通じた実効性確保に向けての努力がなされている。その結果、近年、オゾン層保護のためのモントリオール議定書、生物多様性条約、気候変動枠組条約等においては、各国の環境政策が足並みを揃えつつあり、国際環境条約の国内政策に対する影響は益々重要性を高めている。
講義では地球環境の各問題領域の実態を把握し、国際環境法の法原則の生成と展開について学習する。また、名古屋議定書、パリ議定書をはじめとする各条約の締約国会議の最新の成果を踏まえて、環境保護のための国際法が国内環境法と如何なる関連性を有し、機能しているのかについて多角的な理解を深める。到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
・国際環境法における基本原則と概念について理論的かつ実践的知識を習得することを目指す。
・地球規模の環境問題と国内環境法制の関連性、分野別の国際環境条約が定める規則とそれに基づく締約国の義務について学ぶ。
②思考力・判断力・表現力などの能力の観点
・国際環境法に関連する判例を読み、内容を理解し、批判的に検討しうる読解力を身につける
③主体的な態度の観点授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 国際環境法の法構造
第2回 国際環境法の形成と展開
第3回 国際環境法の基本原則(1)領域使用の管理責任
第4回 国際環境法の基本原則(2)環境損害と賠償責任、予防的アプローチ
第5回 国際環境条約の定立―枠組み条約と締約国会議
第6回 国際環境条約における締約国の義務―事前通報、協議制度、報告・審査制度
第7回 国際環境条約の概要とその実施(1)オゾン層保護のためのウィーン条約とモントリオール議定書
第8回 国際環境条約の概要とその実施(2)海洋環境関連条約
第9回 国際環境条約の概要とその実施(3)気候変動枠組条約
第10回 国際環境条約の概要とその実施(4)生物多様性条約とカルタヘナ議定書
第11回 国際環境条約の概要とその実施(5)有害廃棄物の越境移動に関するバーゼル条約
第12回 国際環境条約の概要とその実施(6)世界遺産条約、国際紛争と環境保護
第13回 国際環境条約の概要とその実施(7)貿易と環境、多国籍企業の活動と環境保護
第14回 国内法における地球環境問題の位置付け
第15回 まとめ授業時間外学習 / Expected work outside of class
配布された資料を読み、判例集と条約集を使って関連する事項について講義の前に確認すること。受講後には資料と参考文献を読み返し、不十分な箇所に関しては復習をすることが求められる。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)と平常成績で総合評価する。
学力確認のための筆記テスト(70%)、小テスト(30%)で評価を行う。履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。
成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
・国際環境法の基本概念及び原則に関する設問(40%)
・各分野別の環境条約の履行及び法的論点に関する設問(30%)。
②思考力・判断力・表現力などの能力の観点
・判例の解釈に関する設問(30%)
③主体的な態度の観点
- 教科書
Textbooks 西井 正弘, 鶴田 順 『国際環境法講義(第2版)』 有信堂高文社 2022年
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参考書
References
- フィードバックの方法
Feedback Method 関大LMS及びインフォメーションシステムを通じてフィードバックを行う。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact オフィスアワー
講義に関する質問については、講義の前後に対応する。
- 備考
Other Comments 講義のレジュメは関大LMS(資料)で提示する。