- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 政策
- 時間割コード
Course Code - 86415
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 地域社会論
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- 担任者名
Instructor - 三枝 憲太郎
- 曜限
Day/Period - 火1
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
地域社会論では、イギリス(特にイングランド)を対象として地域社会を考察してゆきます。イギリスは日本と同様にきわめて中央集権的な色彩の濃い国家ですが、同時にそこにはカントリーサイドというイギリス特有の性格を帯びた空間が広がっています。カントリーサイドは、田園地域といった無色透明な文学的翻訳語には還元されないような強烈な価値を付与された空間として存在しています。ここではそうした空間を成立させ維持してきた経緯や制度、そして現在その空間が直面している問題について考察してゆきます。本講では、まず導入部としてイギリスに関する基礎的知識を説明した後、カントリーサイドという空間に付託された特定のイメージが形成されてきた過程について論じます。ついで、そのイメージに誘発される形でミドルクラスという特定の社会集団がカントリーサイドを自らのテリトリーとして再規定していくプロセスを検証してゆきます。このプロセスの中には、現実にそうした空間へ移り住む移住という現象や、この空間をどのようにして管理してゆくのかを決定するプランニングという制度の形成が含まれます。全体を通じて、ある空間が特定の形態と性格を獲得してゆく(あるいは付与されていく)プロセス、そして空間を管理するという実践について考える契機を提供できればと考えています。
到達目標 / Course Objectives
1. 知識・技能の観点
カントリーサイドという空間を通したイギリス社会の理解
2. 思考力・判断力・表現力の観点
非都市的空間のイメージと役割が形成されるプロセスの把握
3. 主体的な態度の観点
ある場所に与えられた特質について批判的に考察する授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第01回 オリエンテイション
第02~04回 イギリス概論
第05~07回 ルーラル・イドルの系譜:場所についてのイメージの生
成過程
第08~09回 階級と場所:社会集団によるテリトリー形成
第10~12回 移住:カウンターアーバナイゼイションとルーラル・ジ
ェントリフィケイション
第13-14回 プランニング制度:国家による空間管理編成制度の成立
第15回 総括授業時間外学習 / Expected work outside of class
講義中の指示に従い、事前・事後の学習に取り組むこと。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)と平常成績で総合評価する。
試験 70%, 授業中に行なう論述 30%
履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。
成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
1. 知識・技能の観点
カントリーサイドを通したイギリス社会に対する正確な理解度
2. 思考力・判断力・表現力の観点
非都市的空間のイメージと役割が形成されるプロセスの正確な分析
3. 主体的な態度の観点
特定の場所に付随する特色についての批判的考察の展開
- 教科書
Textbooks
指定しない。
-
参考書
References
授業時に適宜紹介する。
- フィードバックの方法
Feedback Method 論述の内容を紹介する中でコメントを行うことを予定しています。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 講義の前後の時間を利用するか、あるいはLMSを使ってアポイントメントを取ってください。
- 備考
Other Comments 講義計画は、シラバス作成時の仮案として提示してあるため、開講時には多少の変更が行われます。