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学部・研究科
Faculty/Graduate School
政策
時間割コード
Course Code
86430
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
ゲーム理論
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
黒坂 真
曜限
Day/Period
水5
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

社会にはルールがあり、人はそれに基づいて行動する。社会のルール、制度がどのように形成されてきたかという問題は、経済学、社会学、経済史学、政治学など社会科学共通の課題である。本講義では、ゲーム理論によりこの課題について考えていく。ゲーム理論の基礎的概念と手法を説明する。

到達目標 / Course Objectives

(1)不確実性と期待効用、逆選択とモラル・ハザードについて学ぶ。
(2)戦略と戦略型ゲームについて学び、ナッシュ均衡を用いた分析手法を学ぶ。
(3)展開型ゲームにおける最適戦略について理解する。
(4)部分ゲーム完全均衡の概念と導出法を理解する。
(5)繰り返しゲームの概念を学び、制度形成について考える。
(6)複占市場の理論を学び、ナッシュ均衡、部分ゲーム完全均衡について理解する。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第一回 導入・ゲーム理論と制度形成、制度としての大西洋三角貿易、奴隷制
第二回 情報の経済学、期待効用
第三回 逆選択とモラル・ハザード
第四回 戦略と標準形ゲーム1
第五回 戦略と標準形ゲーム2
第六回 ナッシュ均衡
第七回 2人ゼロ和ゲームとマックスミニ戦略
第八回 中間小試験とこれまでの復習
第九回 純粋戦略と混合戦略
第十回 展開型ゲーム
第十一回 信頼性のない脅かしと部分ゲーム完全均衡
第十二回 繰り返しゲームと制度形成
第十三回 ゲーム理論と経済学、複占1(クールノー・ナッシュ均衡)
第十四回 ゲーム理論と経済学 複占2(ベルトラン均衡)
第十五回 期末平常試験とゲーム理論の応用


授業時間外学習 / Expected work outside of class

ミクロ経済学と経済数学、日本経済論などの勉強を心がけてほしい。学生時代は読書にじっくり時間を割ける時期でもあるので、様々な分野の読書も大事である。歴史小説で、登場人物の心理描写がゲーム理論のプレイヤーの戦略選択のように描かれていることもある。歴史の解釈を様々な角度からすることは、社会科学の醍醐味ではないだろうか。例えば大西洋三角貿易と奴隷制、世界恐慌とその時代を考えてみよう。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。
成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。レポート(30%)と平常試験(中間試験30%と期末試験40%)で評価をします。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

講義で説明したゲーム理論の基本的な概念と手法、正確な理解を修得しているかどうかを評価基準とする。

教科書
Textbooks

参考書
References

岡田章  ゲーム理論・入門  有斐閣  978-4-00-600176-6
神戸紳輔  入門ゲーム理論と情報の経済学  日本評論社  4-535-55414-5
布留川正博  奴隷船の世界史  岩波書店  978-4004317890

フィードバックの方法
Feedback Method

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

備考
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