- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 政策
- 時間割コード
Course Code - 86423
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 法の歴史と思想
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- 担任者名
Instructor - 市原 靖久
- 曜限
Day/Period - 火3
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
〔講義テーマ〕 「法の歴史」と「法の思想」
この講義では、実用法学(法解釈学)との対比において「もう一つの法学」ともいわれる基礎法学の立場から、「法の歴史」と「法の思想」について学んでいきます。
まず、「法の歴史」編では、法系(法圏、法家族)論について概説した後、大陸法系、英米法系、その他の法系/法体系の歴史について、順次学んでいきます。
次に、「法の思想」編では、法概念論、法価値論について概説した後、自然法論と法実証主義、権利の概念、正義という理念、人権という理念について順次学んでいきます。到達目標 / Course Objectives
(1)知識・技能の観点
法系論について理解し、各法系の歴史と特質について説明することができる。法概念論および法価値論について理解し、自然法論と法実証主義、権利の概念、正義という理念、人権という理念について説明することができる。
(2)思考力・判断力・表現力等の能力の観点
各法系の歴史と特質、自然法論と法実証主義、権利の概念、正義という理念、人権という理念に関連する論点ついて、信頼できる情報に基づいて自分の考えをまとめ、それを明晰に表現することができる。
(3)主体性を持ち、多様な人々と協働しつつ学習する態度の観点
主体的に授業に参加するとともに、自主的に参考文献にも目を通し、異なる理解や意見とも対話しつつ、自らの意見を形成することができる。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第01回 オリエンテーション:授業概要・到達目標、授業計画、成績評価の方法・基準・評価、教科書、参考書などの確認
第02回 法の歴史(1):法系論概説
第03回 法の歴史(2):大陸法系①
第04回 法の歴史(3):大陸法系②
第05回 法の歴史(4):英米法系①
第06回 法の歴史(5):英米法系②
第07回 法の歴史(6):その他の法系/法体系①
第08回 法の歴史(7):その他の法系/法体系②
第09回 法の思想(1):法概念論、法価値論概説
第10回 法の思想(2):自然法論と法実証主義①
第11回 法の思想(3):自然法論と法実証主義②
第12回 法の思想(4):権利の概念
第13回 法の思想(5):正義という理念
第14回 法の思想(6):人権という理念
第15回 講義全体のまとめ、到達度の確認(筆記による学力確認)、講評授業時間外学習 / Expected work outside of class
予習:授業前に関大LMSに設定されているスライド(講義用スライド)を見て、おおよその授業内容を把握しておくこと。
復習:授業後に関大LMSに設定されているスライド(自習用添付資料)を使って、キーワードを中心に学習内容を復習しておくこと。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)と平常成績で総合評価する。
到達度の確認(筆記による学力確認) 50%
平常成績(小テスト) 50%
履修者数が多数になった場合には、「到達度の確認(筆記による学力確認)」を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
(1)知識・技能の観点
平常成績(小テスト)(授業で取り上げられた概念や論点などに関する選択式問題に解答する。)、到達度の確認(筆記による学力確認)(各法系の歴史と特質、自然法論と法実証主義、権利の概念、正義という理念、人権という理念に関連する記述・論述式問題に解答する。)で評価する。
(2)思考力・判断力・表現力等の能力の観点
到達度の確認(筆記による学力確認)で評価する。
(3)主体性を持ち、多様な人々と協働しつつ学習する態度の観点
平常成績(小テスト)、到達度の確認(筆記による学力確認)で評価する。
- 教科書
Textbooks
市販の教科書は使用しません。市原が作成したスライド[講義用スライドおよび自習用添付資料](関大LMSから閲覧・ダウンロード可能)を使用して授業を進めます。
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参考書
References 五十嵐清 『比較法ハンドブック』 (勁草書房、2010) ISBN: 9784326450923
カウフマン、アルトゥール(上田健二訳) 『法概念と法思考:附・法獲得手続きの合理的分析』 (昭和堂、2001) ISBN: 4812200083
笹倉秀夫 『法哲学講義』 (東京大学出版会、2002) ISBN: 4130323253
竹下賢ほか(編) 『はじめて学ぶ法哲学・法思想 : 古典で読み解く21のトピック』 (ミネルヴァ書房、2010) ISBN: 9784623056088
ツヴァイゲルト、コンラート=ケッツ、ハインツ(大木雅夫訳) 『比較法概論:私法の領域における 原論 上』 (東京大学出版会、1974)
ツヴァイゲルト、コンラート=ケッツ、ハインツ(大木雅夫訳) 『比較法概論:私法の領域における 原論 下』 (東京大学出版会、1974)
ハート、ハーバート(矢崎光圀監訳) 『法の概念』 (みすず書房、1976)
ネル、クヌート・ヴォルフガング(村上淳一訳) 『ヨーロッパ法史入門:権利保護の歴史』 (東京大学出版会、1999) ISBN: 9784130323161
深田三徳 『現代人権論:人権の普遍性と不可譲性』 (弘文堂、1999) ISBN: 4335300891
三島淑臣 『法思想史〔新版〕』 (青林書院、1993) ISBN: 441700823X
メイトランド、フレデリク・ウィリアム(森泉章監訳) 『イングランド法史概説』 (学陽書房、1992) ISBN: 4313450122
・配列は著者姓の50音順です。
・現在、入手困難な参考書も含まれますが、図書館にはすべて所蔵されています。
・講義のなかで他の参考書についても言及します。
- フィードバックの方法
Feedback Method 最終成績の全体的傾向(合格率、成績評価の内訳[秀優良可不可の割合] など)については、秋学期4年次生成績発表日の前後に、関大LMSの「お知らせ」で通知します。なお、個別の合否についての問い合わせには応じられません。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 関大LMSの「メッセージ」機能で連絡してください。
- 備考
Other Comments 1. 教材の設定と利用可能期間
この科目では、原則として、二つの教材(スライド、小テスト)が授業日に先立って関大LMSに設定されます。その他、必要に応じて参考資料や補足説明の教材が設定されることがあります。
スライドおよび小テストの利用可能期間は、原則として、次のとおりです。
(1)スライド(講義用スライドおよび自習用添付資料)は、各授業日の1週間前午前9時から学期終了日まで利用(閲覧・ダウンロード)可能です。
(2)小テストは、1回目および15回目を除く各授業日午前9時から1週間のみ利用(解答)可能です。
2. 担任者と履修者の連絡方法
担任者から履修者へ、履修者から担任者への、関大LMSを用いた連絡方法は、原則として、次のとおりです。
(1)担任者から履修者全員への連絡には関大LMSの「お知らせ」または「タイムライン」を用います。
(2)担任者から特定の履修者への連絡には関大LMSの「メッセージ」を用います。
(3)履修者から担任者への連絡(質問や問合わせ)には関大LMSの「メッセージ」を用いてください。