- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 政策
- 時間割コード
Course Code - 86431
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 政策規範論
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- 担任者名
Instructor - 村田 陽
- 曜限
Day/Period - 月2
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
本講義では、国内外の公共政策を支える諸価値を概観し、政治社会と公共政策との関係について規範理論の観点から検討する。この検討において、古典古代から現代にかけての規範理論を紹介することで、私たちが日々認識している諸価値が、歴史的にどのように変化したのかを考察する。加えて、このような歴史的展開のなかで、現在の公共政策を支える諸価値の位置付けを理論的に考察する。
公共政策との関わりの深いテーマ・諸価値として、本講義では、公共、幸福、自由、正義、平等、文化、ジェンダー、国民、市民、政治的意思決定を主に扱う。以上のテーマを通じて、公的な諸問題を扱う際に私たちが暗黙理に認めている価値の体系や規範の対立軸を明らかにする。講義全体を通して、受講生それぞれが、公共政策を理解するための規範に関する視座を歴史的・理論的に獲得することを目指したい。到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
公共政策に関係する諸価値を歴史的・理論的に学び、これらの諸価値が政治・政策とどのように関わっているのかを体系的に理解できるようになる。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
公共政策と人々の日常生活・社会全体との繋がりを規範理論の観点から考察し、その考えを論理的・客観的に説明できるようになる。
③主体的な態度の観点
多角的な視点(講義で紹介する規範理論や時事問題)を用いて、公共の事柄に対する問題関心を養うことができるようになる。この問題関心に基づいて、政治・社会に関わる諸問題の対立軸や特徴を理論的に論述できるようになる。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 導入:講義案内、規範理論とは何か?
第2回 公共政策:政治社会と政策規範の対立軸
第3回 公共:民主主義と共和主義の始まり
第4回 幸福:古典的功利主義と社会主義
第5回 自由①:近代の自由主義
第6回 自由②:現代の自由主義
第7回 正義①:現代リベラリズム
第8回 正義②:現代リベラリズムへの応答
第9回 正義③:グローバル正義論
第10回 幸福と自由:現代功利主義とリバタリアン・パターナリズム
第11回 ジェンダー:近現代のフェミニズム
第12回 国民と市民:ナショナリズムとシティズンシップ
第13回 意思決定①:近代の民主主義
第14回 意思決定②:現代の民主主義
第15回 総括:講義全体の振り返り授業時間外学習 / Expected work outside of class
・講義スライドを用いて、授業内容の理解を深めるために毎週復習を行い、定期試験へ向けた学習を進めること(1回につき45分を目安)。
・学術的な興味・関心に応じて、講義で紹介した事例・参考文献・資料を用いて、各講義のテーマについて考察を深めること(1回につき45分を目安)。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験(筆記試験)の成績と平常成績で総合評価する。
定期試験(筆記試験):70%(選択問題と論述問題から構成)
コメントシート(平常成績):30%(授業内に作成・提出を求める記述式の課題。15回の授業うち5〜7回程度実施予定)基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
公共政策を構成する諸価値を理解し、これらの諸価値と公共政策の関連性を体系的に理解できているかを評価する。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
講義で紹介する規範理論を用いることで、公共政策と人々の日常生活・社会全体との繋がりを考察できているかを評価する。加えて、考察したことを論理的・説得的に論述できているかについて、定期試験とコメントシートで評価する。
③主体的な態度の観点
定期試験とコメントシートを通じて、政治・社会に関わる諸問題の対立軸や特徴を理論的に論述できているかを評価基準とする。また、この論述において、各自の問題意識が主体的に反映されているかも評価する。
- 教科書
Textbooks
教科書は指定しない。
-
参考書
References 長谷川一年、竹島博之、萩原稔、望月詩史、村田陽 『政治思想史ー西洋と日本の両面から学ぶ』 法律文化社 9784589043108
田村哲樹、松元雅和、乙部延剛、山崎望 『ここから始める政治理論』 有斐閣 9784641150423
川崎修、杉田敦(編) 『現代政治理論(新版)』 有斐閣 9784641124547
宇佐美誠、児玉聡、井上彰、松元雅和 『正義論ーベーシックスからフロンティアまで』 法律文化社 9784589040282
その他、各講義の具体的なテーマに関する参考文献は講義内で適宜紹介する。
- フィードバックの方法
Feedback Method ・コメントシートのフィードバックは、コメントシートを回収した翌週の講義時間内に行う。
・関大LMSを通じて、定期試験の講評を行う。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 【オフィスアワー】
・授業に関する問い合わせは授業前後に対応する。コメントシートでも質問を随時受け付ける。
【その他】
・上記のオフィスアワー以外で質問・問い合わせがある場合は、メール(第1回目に案内)もしくは関大LMS「メッセージ」機能で受け付ける。
- 備考
Other Comments