2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
政策
時間割コード
Course Code
86400
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
財政学
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
杉浦 勉
曜限
Day/Period
水2
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

 日本財政は、急速に進展する高齢化に伴って社会保障に関連する支出が年々増加しており、それが歳出全体の拡大を引き起こしている。また、高齢化とともに深刻になりつつある少子化に対応するための手厚い支援を求める声が日増しに大きくなっており、さらなる歳出の拡大が避けられない状況である。
 だが、その一方で、景気低迷から脱け出せない日本経済の情勢を反映して、租税による歳入は伸び悩んでおり、増え続ける歳出を賄うには力不足である。こうした歳入と歳出の格差によって日本財政は構造的に巨額の財政赤字を積み上げている。
 本講義では、非常に厳しい状況にある日本財政について、現状と課題を検討していく。増え続ける財政赤字を食い止め、さらには解消していく方策を自分の頭で考えられるよう、素材と枠組みを提示したい。
 毎回の講義で演習問題を提示する。最初は理解もできない設問があるだろうが、講義を通じてそれらに解答できるようになるだろう。こうした過程で自らの成長を実感して欲しい。

到達目標 / Course Objectives

1.  日本財政の現状に関する知識を深める。
2.  日本財政の現状に関する議論を把握する。
3.  上記を通じて日本財政に対する認識を深める。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回  現代財政と財政学
第2回  公共事業
第3回  社会保障
第4回  公債論
第5回  経費論
第6回  国家の役割
第7回  予算論
第8回  前半のまとめ
第9回  税制と所得税
第10回  消費課税と資産課税
第11回  グローバル化と法人税
第12回  国境を越える税制
第13回  グローバルタックス
第14回  持続的な発展
第15回  後半のまとめ

授業時間外学習 / Expected work outside of class

1)  各種媒体を通じて日本財政に関する情報を日常的に得ておくこと。
2)  講義で提示する演習問題を活用して学習しておくこと。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験(筆記試験)の成績と平常成績で総合評価する。
定期試験(50%)、および、テスト(50%)で評価する。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

1.  日本財政の現状に関する知識を深めているかどうか。
2.  日本財政の現状に関する議論を把握しているかどうか。
3.  上記を通じて日本財政に対する認識を深めているかどうか。

教科書
Textbooks


とくに指定しない。

参考書
References

植田和弘・諸富徹  編著  『テキストブック現代財政学』  有斐閣ブックス(  2016年  )  978-4-641-18432-9
神野直彦  『財政学  第3版』  有斐閣(  2021年  )  978-4-641-16581-6
森裕之・諸富徹・川勝健志  編著  『現代社会資本論』  有斐閣(  2020年  )  978-4-641-16562-5

上記の著書は講義内容を理解する上で、大きな助けとなる。とくに『テキストブック現代経済学』は、手元に置いて随時参照することを推奨する。

フィードバックの方法
Feedback Method

関大  LMS  を活用して対応する。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

授業終了後に対応する。気軽に質問してほしい。

備考
Other Comments

日本財政に関心があることが望ましい。主義主張は問わない。
私語や携帯電話の使用など講義を妨害する行為に対しては、学則に基づき厳粛に対処する。
感染症拡大の影響などにより講義計画その他を変更することがある。