- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 総情
- 時間割コード
Course Code - 70521
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 特別講義(メディア・リテラシー実践論)
<M><S> - 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋(隔・ク)/2
- 担任者名
Instructor - 森 達也
- 曜限
Day/Period - 木2/木3
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
基本的には毎回、ひとつの映像作品を視聴し、ジャーナリズムとメディア・リテラシーの観点から、ディスカッションをメインに展開するものとする。また、毎回メディアに対する違和感を発見して発言することも授業の重要な要素となる。
到達目標 / Course Objectives
ジャーナリズムはなぜ必要なのか。そもそも何が求められているのか。さらに現状においてジャーナリズムは機能しているのか。そんな視点を身につけると同時に、特に映像におけるリテラシーの習得を目標にする。重要なことは回答はひとつではないと気づくこと。視点によって映像や記事は変わる。ディスカッションを通して、自ら主体的にその感覚を確実に獲得することを目指す。
授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)
・課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)
・フィールドワーク
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
下記の流れに沿う形で、ジャーナリズム、およびメディア・リテラシーについて授業を進める。
⑴ 授業の全体像の説明
概要と到達目標。
⑵ 文字メディアの歴史
リテラシーなき時代のメディアの実相。
⑶ メディア(映像・音声)の歴史
リュミエール兄弟以降、初めて目にする映像は人々にどのよう
に影響を与えたか。ラジオの黎明と歴史。
⑷ 20世紀以降のメディア状況と世界状況
映像メディアと音声メディアの融合。
テレビジョンの歴史と発達。
ネット時代の幕開け。
⑸ グローバルなメディア状況が変える世界。
メディアとプロパガンダ1
ファシズム形成におけるメディアの役割。
⑹ メディアとプロパガンダ2
ファシズム以外の政治的プロパガンダの実相。
広告代理店の功罪。
日本におけるメディアのプロパガンダ。
⑺ 映像における作為とテクニック1
映像が内包するフィクションの強度
⑻ 映像における作為とテクニック2
インサートやカットバックなど映像テクニックを学ぶ。
⑼ 政治とジャーナリズムの相克
海外のメディア(ジャーナリズム)と政治との距離。
⑽ 社会とジャーナリズムの相克
⑾ 映像ジャーナリズムにおける市場原理1
実例とともに考える。
⑿ 映像ジャーナリズムにおける市場原理2
実際に映像などを視聴しながら考える。
⒀ 映像情報とリテラシー1
あらゆる映像は撮影者や編集者の視点である。
⒁ 映像情報とリテラシー2
Youtubeなど動画投稿サイトとリテラシー。そして映像情報の意味と意義。
⒂ 映像表現におけるジャーナリズム
主観的であることが前提である映像と中立公正を標榜するジャーナリズムは、どのように融合できるのか。あるいはできないのか。その心構え。そして情報を受け取る側のリテラシーまで含めて考察する。授業時間外学習 / Expected work outside of class
メディアへの違和感を発言するため、授業時間以外にも、メディア(テレビや新聞だけではなく、SNSや映画などあらゆる情報環境)に触れながら違和感を探すことが求められる。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
レポート60%
授業への姿勢40%基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
授業における発言、および年度末のレポートで、ジャーナリズムとメディア・リテラシーに対する知識・技能などの観点を評価する。
特に授業における発言の際には、思考力・判断力・表現力などの能力が重要な要素となると同時に、発言の姿勢などで、その主体性も評価の対象となる。
③主体的な態度の観点
- 教科書
Textbooks
-
参考書
References
本科目を担当する森達也特別任用教授は、映画監督としてドキュメンタリーを中心に多くの作品を制作し、数々の賞を受賞しています。またジャーナリズム全般に関する著作も多数書かれています。本科目は専門分野での実務経験を有する講師より、映像コミュニケーションを中心としたジャーナリズムとメディアリテラシーについて、実践的に学ぶことを目的とした授業科目です。
詳細は授業概要・授業計画欄を参照のこと。
- フィードバックの方法
Feedback Method 基本的には授業中の発言や姿勢、および年度末の短いレポートによって評価する。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact
- 備考
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