2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
総情
時間割コード
Course Code
70491
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
社会心理学
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
古谷 嘉一郎
曜限
Day/Period
火3
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

 社会心理学は,人の社会行動の原因を考え,理解しようとするための学問です。たとえば,人が時と場合によってその振る舞いを変えてしまうのはなぜでしょうか。また,人はなぜ特定の人だけを好きになり,関係を発展させていくのでしょうか。こういった社会における人の行動の問いについて複数の研究成果を紹介します。

学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy

(総合情報学部)
1.知識・技能
  
2.思考力・判断力・表現力等の能力
  

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
 社会心理学の研究内容、研究分野を大まかに理解する。人と他者,集団,社会との関わりについての知識を取得する。社会行動にかかわる研究成果の表や図から情報を読み取るスキルを身につける。

②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
 社会心理学の知識について、自分自身の言葉で説明することができる。人がどのような状況の時,どのような行動をとるかについての一般的な法則を説明できるようになる。現実社会における対人行動の原因を考察するための目を養う。

③主体的な態度の観点
 講義、資料、参考書を活用して、社会心理学にかかわる知識を能動的に身につけようとする。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

1.  息苦しさを読み解く――社会心理学の思考法
2.  それはほんとうに自分が決めたこと?――行動・意思決定に影響を与えるもの
3.  偏見・差別はなぜ起こる?――他者や社会を見るバイアス
4.  不寛容はなぜ起こる?――状況の力が生み出す不安
5.  葛藤はなぜ起こる?――いざこざから紛争まで
6.  自分を知り,自分を動かす――社会と切り離せない自己のはたらき
7.  わたしの世界とあなたが見ている世界――社会的認知とバイア
8.  ぶつかりあうのは恐い?――親密な対人関係,コミュニケーション
9.  社会を変える・動かすコミュニケーション――合意形成から行動変容まで
10.  「だれかのために」が生まれるとき――向社会的行動
11. チームや組織が活性化するために――集団意思決定とリーダーシップ
12.  心地よさが生まれるとき――社会心理学で考えてみる
 教科書の内容に追加説明を行うことで、内容が変更されることがあります。さらに、13-15回は教科書にない内容を行う可能性があります。

授業時間外学習 / Expected work outside of class

 講義後に課題を課します。次の授業までに関大LMSに提出してください。
 講義で説明したことについて、理論や概念を現実社会の例に落とし込む作業を行うと記憶が定着しやすいです。単語とその定義については、資料に見出しや索引を作るようにしておくと良いでしょう。
 講義内で紹介した個々のトピックについて気になる内容がある場合、参考書を講読してもらうと理解が深まります。時間的な制約より、講義のみでは個々の研究の「深さ」をとことん追及することはできません。そのため、気になった事柄については教科書になる引用文献リストをもとに参考書や関連論文を読むことをお勧めします。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
平常試験(85%)、講義後の課題(15%)

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

①知識・技能の観点
平常試験の語句説明問題(30%)
平常試験の定義説明問題(30%)

②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
平常試験の総合問題(25%)

③主体的な態度の観点
課題への取り組み(15%)

教科書
Textbooks

杉浦  淳吉  尾崎  由佳,  村山  綾  社会心理学  --  社会を動かすもの・変える力  有斐閣  9784641200111

参考書
References

池田謙一・唐沢穣・工藤恵理子・村本由紀子(編著)  社会心理学(補訂版)  有斐閣  9784641053878
谷口淳一他(編著)  エピソードでわかる社会心理学  北樹出版  9784779306266
大坪  庸介、  アダム・スミス    英語で学ぶ社会心理学  有斐閣  9784641184367
亀田  達也  (著)  大学4年間の社会心理学が10時間でざっと学べる  KADOKAWA  9784046060754
「セレクション社会心理学」シリーズ  サイエンス社  
西田公昭  なぜ、人は操られ支配されるのか  さくら舎    9784865812138
「対人心理学重要研究集」シリーズ  誠信書房  

フィードバックの方法
Feedback Method

 関大LMSを通して課題やコメントに対するフィードバックを行います。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

オフィスアワー
 原則授業後に対応します。
その他
 LMSのメッセージ機能で対応します。

備考
Other Comments

 1回目のイントロダクションを受講し、受講ルールを確認してください。受講ルール(他者に迷惑をかける行為の禁止)を守れない場合は単位取得が不可能になります。
 講義終了後、LMSにて講義内容についての課題やコメントへの回答を求めます。それを次回の講義、ないしはLMSでフィードバックします。
 社会事情や学生の理解度により、予定計画・内容を一部変更することがあります。
 内容は便宜的に各回で分けていますが、それぞれの内容が相互に関連しています。また、本講義では,「~~のとき○○だ」といったようなハウツー的な知識・知見の提供ではなく、なぜ、そういった知識・知見が明らかになったのかという研究の過程も紹介します。そのため、示された表や図の解釈、さらには統計的内容の説明も行います。これによって、人の社会行動についての「知識を」身につけるのでなく、その知識が生まれた背景も合わせて理解してもらいます。