- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 総情
- 時間割コード
Course Code - 70645
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 情報通信ネットワークシステム実習
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/1
- 担任者名
Instructor - 小林 孝史
- 曜限
Day/Period - 木4
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
実験・実習・製図(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
コンピュータなどの電子機器をネットワークに接続して様々な場面で利用できるようになっている.基幹ネットワークやスタジオ棟の実習支援システムなどの情報通信ネットワークシステムは,管理者によって日々の正常な運用状態が維持されており,さまざまなトラブルを想定したシステム構成・管理体制の元で運用が行われている.
本実習では,このような情報通信ネットワークを運用するための,OS(UNIX)のインストールから,ネットワークの設定,ネットワークサービスの構築,ネットワークを活用した遠隔利用等について,利用者の立場ではなく,システム管理者として経験しておくべき事項全般について実習を行う.
コマンドや設定項目は,基本的には英単語がベースになっている.英語でのコマンドの意味とそのコマンド名の対応を理解することにより,難しく捉えられがちなUNIXシステムの管理方法を習得する.
受講生はUNIXの基本(コマンド操作,エラーメッセージの対応方法,ファイル管理等)を理解しているものとして実習を行う.Sojo QWERTY(タイピング練習ツール)のUnit21で,30wpmが前提条件とする.実習中にキーボード操作の補助は行わない.学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy
(総合情報学部)
1.知識・技能
2.思考力・判断力・表現力等の能力
3.主体的な態度
到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
(1)各種ネットワークサービスの構成を理解する.
(2)代表的な設定コマンド等を理解・習得する.
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
(1)サーバの運用時の注意点を理解する.
(2)ネットワーク上のトラブルにある程度対処できる.
③主体性の観点
新しい用語・技術に対して,自主的に習得しようとする意欲を持って取り組むことができる.
授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
講義形式の事前学習動画(20〜30分)の視聴を前提として実習を行う.システム管理者としての操作を考慮して,各実習は,ほぼ全てコマンドでの操作になる.
1. 実習の概要,実習計画,成績評価の方法の確認
2. ネットワークサービスの基礎
3. OSのインストール(基本システム)
4. OSのインストール(設定,追加パッケージ)
5. ネットワークの設定
6.各種サーバの設定(NFS,Samba)
7. 遠隔サーバの設定(サーバファーム利用)
8. DNSサーバの設定
9. Webサーバの構築・初期設定
10. データベースサーバの構築
11 .Webアプリケーションの作成(1)
12. Webアプリケーションの作成(2)
13. Webアプリケーションの作成(3)
14. トラブルシューティング(1) [端末編]
15. トラブルシューティング(2) [サーバ編],まとめ授業時間外学習 / Expected work outside of class
レポートは次回の内容について取り組むものになっている.その調査・執筆をもって予習に代え,その理解がある前提で実習を行う.レポートの参考文献は基本的に冊子体の図書資料とする.
積み上げ式の実習になるため,欠席については考慮していない.欠席した回の作業内容や時間内にできていない作業については,フォローアップの時間もしくは自習時間を利用して,その回の作業を完了しておくこと.実習時間は,その回の実習を行ってもらう.欠席した回のサポートにTA,SAの助けを借りることはできない.
タイピングが主となる実習であるので,タイピング練習を怠らない.
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
受講状況の確認(作業記録・チェックシート)及びレポートの成績を総合して判定する.配分はそれぞれ50%と50%とする.作業記録の評価には受講態度も含まれる.
尚,4回以上の欠席または宿題を1回でも提出していない者は単位認定を行わないものとする.受講態度も重視する.出席していても,実習開始当初から寝る,講義・説明を聞かない,関係のないWebサイトを閲覧している,他の作業に明け暮れている,等は以ての外である.基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
与えられた課題についてのレポートを執筆・提出できる.100点満点で採点する.提出したからといって,満点が与えられるとは限らない.
作業内容について的確に把握し,その作業を完了し,チェックシートに記録できている.チェックシートの内容については,100点満点で採点する.チェックシートを提出したからといって,満点が与えられるとは限らない.
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
引用・参照が適切なレポートを執筆できる.
チェックシートを的確に記述できる.
③主体性の観点
チェックシートによって,実習時の作業内容を理解できているかどうかを確認する(出席していても,作業記録がおかしければ減点される).
- 教科書
Textbooks
配布プリントによる.配布方法については,第1回に説明する.実習資料は事前に配布するので,事前に資料に目を通している前提で実習をすすめる.
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参考書
References アイテックIT人材教育研究部 『コンピュータシステムの基礎 第17版』 (アイテック) 978-4865751017
田谷文彦 他 『UNIXコマンドブック 第4版』 (SBクリエイティブ) 978-4797372281
山下哲典 『UNIXシェルスクリプトコマンドブック 第3版』 (SBクリエイティブ) 978-4797383577
アンドリュー・S・タネンバウム 他 『コンピュータネットワーク 第6版』 (日経BP) 978-4296070428
竹下隆史 他 『マスタリングTCP/IP入門編 第5版』 (オーム社) 978-4274068768
柏岡秀男 他 『いちばんやさしいPHPの教本』 (インプレス) 978-4295001249
- フィードバックの方法
Feedback Method レポートについては,できるだけ早急にチェックおよび採点し,受講者に返却する.チェックシートについては,できるだけ早急に採点し,受講者に関大LMSをとおしてフィードバックする.
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 実習時間の前後および関大LMSで受け付ける.
- 備考
Other Comments Sojo QuickQWERTY(タイピング練習ツール)のUnit21で,30wpmが前提条件とする.実習中にキーボード操作の補助は行わない.
プログラミング基礎実習・プログラミング実習(C)・ネットワーク実習の受講を強く勧める(少なくとも,いずれか一つを並行履修,単位取得済みが望ましい).
UNIXのコマンドやサーバ等の設定項目は,基本的には英単語がベースになっている.この実習での作業を通して,UNIX管理・サーバ管理が難しくないことを理解してもらいたい.積み上げ式の実習となるので,途中の欠席は考慮していない。