- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 総情
- 時間割コード
Course Code - 70352
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 経営学
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 中尾 悠利子
- 曜限
Day/Period - 火1
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
経営学は、人やお金で成り立つ組織をいかにうまく整えるかの学問である。社会科学のひとつであるが、人間を中心に、個別の組織単位で考える実践的な学問である。また、実践的なという点から考えると、学んだことを組織の日常活動にいかせられる。企業はなぜ利益を創出しているのか、また企業はなぜ製品やサービスを提供しているのかに活用できる点である。たとえば、アメリカのアップルというスマートフォンやパソコンを提供している会社は、製品の企画や販売は行うが、自社で製品を製造していない。しかしながら、時価総額は世界有数を誇っている。なぜ、アップルは世界有数の価値を有した企業なのか。
本講義では、経営学の中でも、企業経営をいかに、うまく成り立たせるためにどのような理論や手法があるかを理解することを目的とする。また、企業経営の実践事例を通して、その理論や手法を考察する力も身につけられていることを目標とする。学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy
(総合情報学部)
1.知識・技能
2.思考力・判断力・表現力等の能力
到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
・複雑化し、グローバル化する現代社会における経営学の基礎的な理論や分析手法を身につける。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・いかに企業経営は人やお金を上手く整え、企業目的を実現するかを実践事例を通して自身の視点から考察できる。
③主体的な態度の観点
・講義で取り上げられた手法を用いて、現実のケースについて分析することができ、さらに「どのようにするべきか」についても提示することができる。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回:イントロダクション
・ 講義の進め方、成績評価の説明。事前課題レポートおよび講義内レポートの概要。レポート課題の主な内容。小テストの概要。
・なぜ経営学を学ぶかの意義や背景を説明する。
第2回:企業経営の全体像
・企業活動はどのような条件で世の中に生存しているのか、また、企業内で働く人々のやる気を高めているのかその全体像を学ぶ。
第3回~第4回:競争戦略のマネジメント(1)(2)
・ 企業の競争相手は誰なのかの分析フームワークを理解する。
第5回:サプライチェーンのマネジメント
・タビオ社の事例からSCM(サプライチェーンマネジメント)の実践内容を学ぶ。
第6回:資源リソースのマネジメント
・企業の内部の組織能力に着目したマネジメントを学ぶ。
第7回:事業の定義と企業ドメイン
・ 企業がどこで競争を実施するのかの適切なドメイン(事業領域)の選択について学ぶ。
第8回~第9回:多角化戦略のマネジメント(1)(2)
・多角化の意図、どのように事業を拡大して、成長していくのかの事業ポートフォリオのマネジメントについて学ぶ。
第10回:事業ポートフォリオのマネジメント
・PPM(製品/事業ポートフォリオマネジメント)の枠組みおよびPPMの意義を理解する。
第11回:事業構造のマネジメント
・さまざまな環境変化のリスクに対して、事業構造の再編成をいかに行っているのかについて学ぶ。
第12回:国際化のマネジメント
・企業はなぜ国際化するのか、また国際化する際のマネジメントの特徴を学ぶ。
第13回:ソーシャルビジネスのマネジメント
・貧困問題や健康問題、気候変動問題など社会的な課題をいかにマネジメントで解決するかの基礎を学ぶ。
第14回:サステナブル経営のマネジメント
・企業経営の中に、社会課題を解決するマネジメントの仕組みを学ぶ。
第15回:まとめとディスカッション
・特徴的な事例に取り組んだレポートに関するプレゼンテーションを行い、他者からの学びを得る。授業時間外学習 / Expected work outside of class
・毎回、事前課題を課します。レポート文字数にして800字以上の15回になります。
・毎回、復習のための小テストを行います。
・個人課題レポートの内容は各種文献や企業事例を具体的に調査する内容になります。したがって、調査を行うための準備時間を要します。しっかり計画的に取り組むようにしてください。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
・毎回の講義事前課題レポート(50%)、毎回の小テスト(30%)、最終個人レポート(20%)
・なお、レポートの評価基準は(1)授業内容理解度、(2)分析力、(3)考察力、(4)論述力、(5)作成努力。レポート提出後、採点結果により、不可のものは再提出を求める。再提出されなければ、当該レポートの点数は加点されない。
その他講義への積極性を加味。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
① 知識・技能の観点
・小テスト
・事前課題レポート(ルーブリック評価)
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・個人レポート(ルーブリック評価)
② 主体的な態度の観点
・他者の発言や他者のレポートへの具体的なフィードバック
- 教科書
Textbooks
教科書は指定しません。毎回、レジュメを配布しますので、それを復習に活用してください。
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参考書
References 北居 明・松本雄一・鈴木竜太・上野山達哉・島田善道 『経営学ファーストステップ』 八千代出版 978-4-8429-1774-0
中川功一・佐々木将人・服部泰宏 『考える経営学』 有斐閣 978-4-641-15083-6
- フィードバックの方法
Feedback Method ・優秀レポートについては何が評価されたかのポイントを述べる。
・特徴的なレポートについては、講義の冒頭でその記述内容を取りあげる。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact ・オフィスアワーに個人研究室で対応する。
・授業前に対応する。
・関大LMSの「メッセージ」で連絡ください。
- 備考
Other Comments ・講義時の私語および講義内容と関係ないスマートフォンやパソコンの使用、内職などを行う学生には他の学生の迷惑になることから、厳しく注意します。
・分からないことは積極的に質問してください。
・15回の講義後も、経営学に何かしら興味を持ってもらえたらと思います。