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学部・研究科
Faculty/Graduate School
総情
時間割コード
Course Code
70494
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
コンピュータ犯罪
<S><C>
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
日原 拓哉
曜限
Day/Period
金3
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

刑法制定時には予定されておらず、1987年より刑法上に創設されたコンピュータによる犯罪行為を、いかなる解釈により補足することが可能なのか、あるいは、いかなる立法で対処しているのかを制定時の議論とその後の具体的な刑事事件の裁判例を通じて学びます。
併せて、AIをめぐる刑法上の問題についても把握する。具体的には、自動運転車による事故の刑事責任の所在や,近年急速な発展を遂げている生成AIによってどのような法的問題が解釈されるのかにも触れつつ、現代におけるコンピュータ犯罪の様子を概観します。

学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy

(総合情報学部)
1.知識・技能
  
2.思考力・判断力・表現力等の能力
  

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回  ガイダンス/刑法・犯罪とはなにか?
第2回  犯罪の構造,刑法の解釈方法と基本原則
第3回  サイバー犯罪条約と我が国のコンピュータ刑法の歴史
第4回  コンピュータ刑法①  :窃盗罪・詐欺罪と電子計算機使用等詐欺罪
第5回  コンピュータ刑法②  :偽計・威力業務妨害罪と電子計算機使用等業務妨害罪
第6回  コンピュータ刑法③:電磁的記録不正作出・供与罪/支払用カード電磁的記録不正作出罪
第7回  コンピュータ刑法④:器物損壊罪と不正指令電磁的記録作出等罪
第8回  コンピュータとサイバー犯罪:不正アクセス罪と通信の秘密侵害罪
第9回  コンピュータと表現規制①:誹謗中傷…名誉毀損罪と侮辱罪・民法上の解釈との異同/プロバイダ制限責任法と発信者情報開示請求・命令
第10回  コンピュータと表現規制②:犯罪としての知的財産権(著作権)侵害と民事責任[差止/損害賠償]との異同
第11回  コンピュータと表現規制③:わいせつ表現/児童ポルノの刑事規制と憲法上の表現の自由
第12回  AIと刑法①  自動運転車の刑事責任:AIの刑事責任?/2020年・2022年道路交通法改正)
第13回  AIと刑法②  生成AIの開発利用(学習・生成)と知的財産法上の刑事規制
第14回  AIと刑法③  ディープフェイクと名誉毀損・侮辱罪/ディープフェイクポルノと表現の自由/国際的なAI規制と我が国のAI開発・法制の将来
第15回  情報に関わる犯罪/まとめ

授業時間外学習 / Expected work outside of class

・条文の内容・要件を確実に理解すること。
・論点ごとに判例・学説を整理しておくこと。
…特に裁判例・判例はどのような事件であり、どのような犯罪かを理解しておくことが重要です。
※上記内容はノートにまとめておくことが望ましいです。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験(筆記試験)の成績で評価する。
定期試験(100%)により評価します。
●電子機器を除く紙媒体の資料(教科書・参考書・ノート・メモその他)を持込許可とする試験を行う予定です。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

①知識・技能の観点
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点

教科書
Textbooks

鎮目征樹・西貝吉晃・北條孝佳編  情報刑法Ⅰ サイバーセキュリティ関連犯罪  弘文堂  978-4-335-35885-2

参考書
References

石井徹哉(編)  AI・ロボットと刑法    成文堂  978-4792353834
日原拓哉  AIの活用と刑法  成文堂  978-4792354107

その他参考文献があり次第適宜指示します。

フィードバックの方法
Feedback Method

関大LMSを用いて実施します。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

関大LMSによるメッセージにて質問等を受け付けます。

備考
Other Comments

複数の法令や多彩な事例を扱うので日々の復習が必要です。
可能な限り出席するようにしましょう。