2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
総情
時間割コード
Course Code
70341
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
情報と職業
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
古賀 広志
曜限
Day/Period
水1
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

※教職科目(情報科)の必修科目なので,教員免許取得を考えている人は必ず受講してください(他大学から受講しに来る方もおられるので,真面目に受講できる人だけ履修してくださいね).

急速な情報化の進展により、経済や企業活動など現代社会に大きな変化が生じている。本講義では、こうした変化の歴史的背景を踏まえながら、情報と職業についての関わり、情報という目に見えない存在の持つ「力」の理解を深めることを目的とする。また、情報活用の具体的な働き方として、データ分析手法についても講義する。

学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy

(総合情報学部)
1.知識・技能
  
2.思考力・判断力・表現力等の能力
  

到達目標 / Course Objectives

情報化と職業の関係、および情報という目に見えない存在の持つ「力」について理解できる。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

教職科目(情報科)の必修科目として,専門高校(情報科)において職業観について指導できるための基礎的知識の習得を目指します.
1 情報技術による職業に対する影響の歴史を振り返る:職業としてのコンピュータ
 フランス革命とコンピュータ、バイロンとバベッジ、階差機関から解析機関、コンピュータギャルの活躍
2 産業と職業
 「経済人の終わり」と「産業人の未来」、「すでに起こった未来」からの「ネクスト・支えティ」、産業分類、業界、業態、小売りの輪、融業化、産業インフラ、情報化、なりたい仕事と「13歳からのハローワーク」
3 職業観を育む手がかりの提供:仕事の歴史(その1)
 神話の世界、アルカイックな仕事、ギリシャの仕事、ローマの仕事、聖パウロとキリスト教、世俗化と修道院
4 職業観を育む手がかりの提供:仕事の歴史(その2)
 中世ルネサンス、十字軍と大航海時代、商業革命、宗教革命
5 職業観を育む手がかりの提供:仕事の歴史(その3)
 産業革命、資本主義、マックス・ウェーバーとゾンバルトの論争、ユダヤ世界と金融、
6 職業観を育む手がかりの提供:仕事の歴史(その4)
 大量生産と賃金労働、マルクス『資本論』を読み直す、アメリカン・システム、第三の波、
7 第2次産業革命が生み出した新しい職業
 工作機械と治具、品質管理、QC7つ道具、第一種の過誤と第2種の過誤、『自動車絶望工場』を読み直す
8 情報社会と消費社会
増田米二『情報社会』、林雄二郎『情報化社会』、梅棹忠夫『情報文明論』を読み直す、「事件は会議室で起きている」ことの根拠としての上層情報論、『産業の第二分水嶺』を読み直す、『マクドナルド化』と『ディズニー化』、ホックシールド「感情労働」
9 なぜ「数学と職業」という科目がないのか?
 「データ品質」から「情報品質」へ、データマイニングとデータウェアハウスあるいはデータマート、DQNとデータベース、『数学破壊兵器』、ポスト・プライバシーと忘れられる権利
10  情報を活用する仕事(その1)
 自動車業界のCASE、身近なDXの事例
11  情報を活用する仕事(その1)
 流通業界の情報化、物流、兵站(ロジスティックス)、サプライチェーンマネジメント
12  AIは仕事を奪うのか
 オズボーンとフレイの論文の影響、『機械との競争』、AIは仕事を奪うのか,新しく生まれる仕事としてのブルシットジョブとゴーストワーク、シャドウワークの行方、ベーシックインカムと奴隷労働
13  就職活動とキャリア
 シャイン(社員ではなく,研究者の名前です)のキャリア論,大卒一括採用,RJP(リアルジョブプレビュー)、ジョブ型雇用と「メンバーシップ雇用」、キャリアコンサルタントの嘘とキャリアポルノ
14  ダイバーシティとワークライフインテグレーション
 多様な働き方とワークライフインテグレーションについて説明します.
15  まとめ
 全体の説明の補足をします.

授業時間外学習 / Expected work outside of class

授業資料、ノートを読み返し、授業内容の理解に努めるよう復習をすること。
データ分析入門については、中高の数学の教科書を自宅で復讐すること。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験(筆記試験)の成績で評価する。
定期試験(100%)

ただし、受講生が100名未満の場合は、定期試験を実施せずに平常点のみで成績評価を行うことがあります。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

定期試験では、空欄補充問題、用語説明問題、論述問題などの形式で理解度を問うつもりであるが、試験の問題を当日までに作成できない場合は、論述のみの問題を板書して対応する。きちんと回答していれば合格とする。

教科書
Textbooks


適宜,参考文献を紹介するので,本を読んで知見を広げてください.

参考書
References

フィードバックの方法
Feedback Method

講義時間中に,質問・感想を書いて提出してもらい,次週にフィードバックする予定です
また,LMSの自習課題などで理解度を確認してもらうようにする予定です

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

講義内容の疑問点などはLMSを通じて質問してください.
LMSの質問は週に1回チェックし,その回答は翌週以降の講義時間中に行います.

備考
Other Comments