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学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
64129
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
不静定構造力学
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
石川 敏之
曜限
Day/Period
火1
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

 不静定構造物は静定構造物に比べ,全体的な崩壊に対して余裕があること,騒音や振動等の環境問題へ対応しやすいこと,景観を考慮する場合など設計の自由度が大きい利点がある.鋼橋においても,連続桁など不静定構造物が計画,設計,製作,施工されている.
 本科目では,主に不静定構造物を対象として,弾塑性変形や不静定力,断面力,応力などの静力学的特性について講義する.
 本講義を受講することにより,不静定構造物の静力学特性に関する基本的な考え方が修得でき,複雑な構造物を設計,施工,維持管理するために必要な基本的な力学的挙動を把握する能力を得ることができる.

到達目標 / Course Objectives

 不静定構造物の静力学特性に関して,基本的な力学的挙動を把握する能力を学習達成の目標とする.
1.不静定構造物の断面力,変形,ひずみ,応力に関わる知識を習得する.
2.弾塑性挙動の理解と計算方法を習得する.

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

 社会基盤構造物の計画・設計・製作・建設・維持管理に不可欠な構造解析法のうち,不静定構造物の解析に関わる基本原理を以下のスケジュールに従って教授する.
第1回 ガイダンスと技術者倫理および静定構造力学のふりかえり
第2~4回 部材の断面力と変形および与力法による解法
第5~8回 エネルギー原理(仕事とひずみエネルギー,仮想仕事の原理,カスティリアノの定理)
第9回 中間試験
第10~12回 不静定トラス構造の解放,マトリックス構造解析の基礎
第13~15回 構造物の弾塑性挙動,崩壊荷重

授業時間外学習 / Expected work outside of class

毎週の講義・演習に対して,予習,復習のサイクルが重要である.

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験(筆記試験)の成績と平常成績で総合評価する。
 成績の評価は,中間テスト結果・学期末試験結果(80%)と,課題レポート・演習授業の取り組み(20%)で行う.受講生の学習到達度の最低基準は,成績評価の60点(可)である.
 本科目の習熟が予習・授業・復習による学習の積み重ねでなり立つため,全出席が必須である.

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

出席回数が70%以上の履修者のみを成績評価の対象とし,
1.不静定構造物の断面力,変形,ひずみ,応力に関わる知識の習熟度
2.弾塑性挙動の理解の習熟度
を評価基準とする.

教科書
Textbooks

大垣賀津雄,大山理,石川敏之,谷口望,宮下剛  『基礎から実践 構造力学』  (理工図書)  
東山浩士,石川敏之,上中宏ニ郎,大山理  『構造力学問題集-基本問題からチャレンジ問題まで-』  コロナ社  

参考書
References

フィードバックの方法
Feedback Method

提出物に対してコメントすることがある.

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

オフィスアワー
随時対応する.
担任者への問い合わせ方法:t-ishi@kansai-u.ac.jp

備考
Other Comments

学習・教育目標:◎(A)、〇(C),○(E),○(F)
静定構造力学を理解していることを前提として講義を進める。
 中間テストおよび期末試験では,教科書などの参照を一切,認めない.
 不静定静定構造力学は,静定構造力学,静定構造力学演習,耐震工学,インフラ設計学,RC構造学,鋼構造学,メンテナンス工学,都市インフラ設計実習,特別研究I,Ⅱ(設計・建設系分野)などに深く関わる科目である.