- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 環
- 時間割コード
Course Code - 64255
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 基礎分析化学
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 佐野 誠
- 曜限
Day/Period - 木3
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義（対面型）
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
環境、エネルギー問題における化学分析の意義と概要についてや、分析化学の発展について科学史も交えて紹介する。品質管理を例に取って分析誤差論と試料の採取法について講義を行う。化学分析の基礎理論（化学平衡と反応速度、電解質溶液の性質、酸と塩基、錯体生成、酸化還元、沈殿、コロイド溶液の性質など）について講義を行う。微量な成分を高精度で分析する機器分析の重要度が高まっており、幾つかの汎用性の高い手段として分光分析、電気化学分析、クロマトグラフィーなどを例に基本的な原理と分析法について解説する。機器分析は高精度で迅速かつ便利な手段であるが、化学成分組成と物理的量との間の或る特殊な関係を利用したもので、直接に絶対量を求めているわけではない事を認識して欲しい。適宜演習も行い理解度を深める。
到達目標 / Course Objectives
①分析化学に関連する化学および分析化学の基礎理論や技術の知識を習得すること。
②環境に存在する物質の分析に関する知識を習得し、地球的視野に立った環境関連の問題の把握と問題解決能力を身に付けること。
③分析化学や品質管理と化学工業との関係を通して化学技術者としての倫理感、社会的責任感を養うこと。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
１．分析化学とは 定性分析と定量分析
２．測定値の取り扱い 量と濃度、単位、誤差、信頼度、など
３．分析化学の基礎理論（水溶液の化学、電解質、ほか）
４．重量分析法（試料の採取法、沈殿重量法）
５．容量分析法１（基礎、測容器、酸塩基平衡、緩衝液）
６．容量分析法２（中和滴定法）
７．容量分析法３（錯生成平衡、キレート滴定法）
８．1～7の講義項目のまとめと理解度確認
９．容量分析法４（酸化還元平衡、酸化還元滴定法）
１０．容量分析法５（電位差滴定法、伝導度滴定法、など）
１１．濃縮と分離（液-液抽出、イオン交換）
１２．機器分析１（概論、クロマトグラフィー）
１３．機器分析２（電磁波と物質の相互作用、スペクトル分析１）
１４．機器分析３（スペクトル分析２）
１５．機器分析４（電気化学分析、熱重量分析など）授業時間外学習 / Expected work outside of class
シラバスで指定している教科書や参考書の範囲を読み、内容を把握するように予習すること。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験（筆記試験）の成績と平常成績で総合評価する。
試験（中間と定期）７０％、平常点（受講状況・小テスト・レポートなど）３０％に配分して総合的に評価を行う。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点(50%)
・基礎的な概念や用語の定義・内容を問う設問
・語句説明問題
②思考力・判断力・計算力等の能力の観点（50％）
③主体的な態度の観点
評価点が90点以上100点以下を「秀」、80点以上90点未満を「優」、70点以上80点未満を「良」、60点以上70点未満を「可」、60点未満を「不可」とする。
- 教科書
Textbooks 角田欣一・梅村知也・堀田弘樹 『スタンダード 分析化学』 （裳華房）
-
参考書
References 佐竹正忠・御堂義之・永廣徹 『分析化学の基礎』 （共立出版株式会社）
蟻川芳子・小熊幸一・角田欣一 ベイシックマスターシリーズ『分析化学』 （オーム社）
小熊幸一・上原伸夫・保倉明子・他 『これからの環境分析化学入門』 （講談社）
その他多数あり
- フィードバックの方法
Feedback Method
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact オフィスアワー：毎回授業終了時に受付を行いますので、各自申し出てください。
その他
- 備考
Other Comments この科目を受講するには、化学量論及び演習I及びII、物理化学II，III、分析化学実験、物理化学実験等の関連科目を履修していることが望ましい。
授業に関する問い合わせは、関大LMSのメッセージ機能で連絡して下さい。