2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
64151
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
地盤力学演習
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
飛田 哲男
曜限
Day/Period
火1
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

演習(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

地盤の力学特性、地盤構造物設計に関する基本原理として習得した“講義:地盤力学”の知識を応用する力をつけるため、地盤工学の諸問題に関する演習を行い、地盤材料の力学的性質について理解を深め、解析的な考え方を修得する。さらに、本演習を通して、地盤構造物を設計する場合の地盤に関わる諸問題に対しての「地盤力学」がいかに重要であるかを意識してもらいたい。

到達目標 / Course Objectives

授業は、主として地盤力学に関する演習形式の授業形態として、具体的な問題を提示し、その問題への取り組みを通じて地盤力学、地盤工学のより高度な知識の習得を目指すとともに地盤力学の基礎学力の向上と応用力を養う。また毎回レポート課題を課し、地盤力学の基礎的知識の確認を行う。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回  講義の概要説明.有効応力,破壊規準,モールの応力円の復讐
第2回  演習1:土の基本的性質において間隙比、含水比の求め方、および種々の土の密度についての求め方、コンシステンシーについて学ぶ。土の締固めに関して、実際の盛土の締固め工事を対象として問題を解く力を養う。
第3回  演習2:ダルシーの法則に関する演習問題を行い、土中水の流れ則を理解させるとともに、透水係数に関する演習を行い、透水係数の重要性を学ぶ。
第4回  演習3:透水係数を求める室内試験に関連した問題、および現位置で透水係数を求める揚水試験法を理解させ、実データに基づいた演習を行い、土中水の挙動を学ぶ。
第5回  演習4:浸透流の解析手法に関する演習を行い、流線網の理解を深め、浸透水圧と浸透力について学ぶ。
第6回  演習5:圧密の機構に関して演習を行い、有効応力、間隙水圧について理解させる。圧密による最終沈下量の算定について、実データによる演習を行い、圧密沈下について学ぶ。
第7回  演習6:圧密の促進方法としての地盤改良工法であるサンドドレーンに関して、本工法の設計法について演習を通して学ぶ。土の破壊基準として、モール・クーロンの基準に関する演習を行い、モールの応力円、土の破壊基準について理解させる。
第8回  演習7:排水、圧密条件の異なったせん断試験に関する演習を行い、実際の問題と試験方法の利用法について学ぶ。
第9回  演習8:主働土圧と受働土圧:土の基本的性質を確認し、主働、受働、静止土圧の意味、土圧係数とモールの応力円に習熟する。
第10回  演習9:ランキン土圧とクーロン土圧:各土圧論の違いと誘導過程について考え方の違いを明確にする。特にモール円によるランキンの主働土圧係数の求め方を学ぶ。 
第11回  演習10:斜面の安定解析1:モール・クーロンの破壊規準による無限長斜面の安定解析、浸透水が存在する斜面の安定解析について学ぶ。
第12回  演習11:斜面の安定解析2:安定図法による斜面の安定解析法、円弧滑り法による斜面の安定解析について演習を通じて学ぶ。
第13回  演習12:ブーシネスク理論による地盤内応力:点荷重から帯状荷重までの地盤内応力の求め方について学び、圧密問題に適用する。
第14回  演習13:地盤の液状化とその強度評価:地盤の非排水せん断変形と液状化メカニズム、液状化の評価手法、現位置での簡易判定法について理解する。
第15回  到達度確認試験

授業時間外学習 / Expected work outside of class

各自、教科書「わかる土質力学220問―基礎から公務員試験までナビゲート」で事前,事後学習を必ず行うこと。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)と平常成績で総合評価する。
到達度確認の成績80%、毎回のレポート15%,出席5%によって評価する。履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。
成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

到達度確認および平常成績の合計で60点以上を合格とする。

教科書
Textbooks

安田進 他  『改訂版    わかる土質力学220問-基礎から公務員試験までナビゲート』  (理工図書)  

毎回プリント(演習問題)を配布する。

参考書
References

菊本統、西村聡、早野公敏  『図説わかる土質力学』  (学芸出版社)  
石原研而  『土質力学(第2版)』  (丸善)  
内村久雄、内村太郎  『地盤工学』  (オーム社)  
中野正樹  『地盤力学』    (コロナ社)  

フィードバックの方法
Feedback Method

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

飛田:フィスアワーは随時開設。メールにて予約のこと。場所は第6実験棟4階研究室

備考
Other Comments

学習・教育目標:B,A,C
飛田:e-mail:  tobita@kansai-u.ac.jp