2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
64107
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
社会計画
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
井ノ口 弘昭
曜限
Day/Period
木3
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

 社会基盤の計画に関する基礎的な解析方法を学習する.本講義では基礎的な数理的計画手法として、現象記述的な解析手法(確率統計分析・回帰分析・多変量解析)と規範的な解析手法(線形計画法・非線形計画法)を中心に学習を行う.本講義は,社会計画に関する基本的理念と基礎的な解析技術に関する入門として位置づけられる.社会計画分野について、今後学習予定の応用社会計画・都市交通システム・都市計画学・都市システム計画などで用いる共通の基礎的な解析技術と現実の問題解決の方法について学習する.

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
社会基盤の計画に関する基礎的な解析析方法を学習し,現実的な問題解決のための技術を習得する.

②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
特に確率統計的分析手法と数理最適化手法を基本として,社会計画の基本的な理念と分析方法を理解する. また現実的な社会計画問題についての数理的表現方法を学習する.

③主体的な態度の観点
  最終的に記述的モデル(descriptive  model)と規範的モデル(normative  model)の両面から基礎的な解析技術を習得して、専門技術者として行動できる.

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

1)社会計画とは?:社会計画の概念と計画に使う基礎数学に関する復習を行う.
2)社会計画での確率統計手法:社会システム計画の現象解析に用いる確率統計的手法を整理する.
3)確率統計手法と現象記述モデル:確率統計的手法を用いた具体的な解析手法を紹介する.
4)回帰分析とは?(回帰分析;その1):社会資本に関する統計的な需要推計方法を学習する.
5)重回帰分析の推定(回帰分析;その2):多変数を用いた統計的な現象解析方法を学習する.
6)回帰分析の推定と検定(回帰分析;その3):妥当なモデル導出にために統計的検定方法を学習する.
7)多変量解析とその応用:多様な現象解析に関する基礎的な枠組みと方法論を学習する.
8)前半のまとめ(中間試験):講義内容の理解を確認する(中間試験は必須とする)
9)社会計画における最適化とは?/数理最適化の内容:土木計画の最適化の理念と定式化を学習する.
10)線形計画問題の解法(シンプレックス法):線形数理最適化問題の基本的解法を学習する.
11)線形計画問題の応用(輸送問題、割り当て問題):線形計画法の応用的技術を学ぶ.
12)非線形計画問題の解法と応用:非線形最適化問題の基本的解法と具体的な適用方法を学習する.
13)ネットワーク計画問題(Ⅰ):ネットワークに関する大規模な社会計画問題(最短経路・最大流)を学習する.
14)ネットワーク計画問題(Ⅱ):工程管理計画のネットワーク問題(PERT・CPM)を学習する.
15)講義内容の理解確認(到達度確認テスト)とまとめ.

授業時間外学習 / Expected work outside of class

講義の予習および復習、演習課題による学習を行う.

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)と平常成績で総合評価する。
講義確認問題・課題:30点、中間試験:30点、到達度確認試験40点の合計100満点として評価する.
履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。
成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

60点以上を合格とする.なお、出席率は2/3以上のものが成績評価対象となる.

教科書
Textbooks

秋山孝正・上田孝行編著  『すぐわかる計画数学』  (コロナ社)  978-4-339-02359-6

参考書
References

飯田恭敬   『土木計画システム分析 ■最適化編』  (森北出版)  978-4-627-42720-4
秋山孝正・奥嶋政嗣・武藤慎一・井ノ口弘昭  『すぐわかる応用計画数学』  (コロナ社)  978-4-339-02879-9

フィードバックの方法
Feedback Method

提出された課題は次回の講義時に返却する。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

メールで予約すること。E-mail:  hiroaki@inokuchi.jp

備考
Other Comments

関与する学習・教育到達目標:◎(A)、 ○(D)、(F)