- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - シ/環/化/工
- 時間割コード
Course Code - 60147
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 技術者のための文系基礎知識
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- 担任者名
Instructor - 宇津野 秀夫
- 曜限
Day/Period - 金2
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
<秋>
講義（対面型）
言語 / Language
<秋>
日本語(Japanese)授業概要 / Course Description
<秋>
「技術に対しては真摯であれ、技術者としては強かであれ」
設計で手抜きや見落としがあると、将来の不具合の種となる。逆に言えば機械製品の不具合は、手抜きや見落とし、間違ったところで発生する。不具合は再現性が高いため、技術に対しては愚直な真摯さが求められる。一方、経済、社会事象では、時間の経過にともない環境、状況が変化するため、技術に対するような真摯さだけでは不十分で、技術者としての強かさも必要となる。
強かな技術者となり、経営や管理の面で文系出身者と渡り合っていくため、会社における基本的な事務系知識の教授と、技術系ならではのいくつかの教養の事例を教授する。
本講義は、企業技術者として20年間を過ごした経験から、その中で必要と感じた事務系基礎知識を、大学教員となってから整理、構成した内容である。テーマ毎には決して専門家では無いが、技術者の視点から参考書や資料を使って講義する。
学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy
<秋>
（理工学研究科(M理工学)）
1.知識・技能
3.主体的な態度
到達目標 / Course Objectives
<秋>
①知識・技能の観点
マクロ経済、技術経営、財務諸表など企業技術者も当然知っておくべき基本的な概念を理解し、修得する。
技術者倫理、知的財産、日本の歴史などの基礎知識を習得する。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
音楽、美術、経済学は数学と密接な関係がある。技術者の教養として、ごく当たり前の数学で、音楽、美術、経済を説明できるようになる。
③主体的な態度の観点
自己のキャリア形成プランを策定する。
授業手法 / Teaching Methods
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換（グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む）
・プレゼンテーション（スピーチ、模擬授業等含む）
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
<秋>
第1回 マクロ経済１（GDP、経常収支、貿易収支）
第2回 マクロ経済2（為替、外貨準備高、資産と負債）
第3回 技術経営１（技術製品のライフサイクル、イノベーション、コアテクノロジー）
第4回 技術経営２（技術ロードマップ、事業ドメイン、PPM分析、SWOT分析）、技術者のキャリア形成
第5回 財務諸表の読み方１（損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー）
第6回 財務諸表の読み方２（財務データ入力体験、企業研究）
第7回 日本政府と日銀とバランスシート、総合討論１
第8回 イノベーション（事例研究 ハードディスクドライブ、ホンダのバイクなど）
第9回 工学倫理（チャレンジャー号、シティーコープビル、狂牛病など事例研究）
第10回 知的財産（基礎知識と事例研究、青色発光ダイオード）
第11回 日本の歴史（記紀の神話と日本現代史）、技術者のキャリア形成
第12回 音楽と数学（ピタゴラス音律、等比級数、和音、不協和音など）
第13回 美術と数学（黄金分割とフィボナッチ数列）
第14回 金融工学（デリバティブ、ブラックショールズ方程式と熱伝導方程式）
第15回 SDGｓ概説、総合討論２
授業時間外学習 / Expected work outside of class
<秋>
シラバスで指定している教科書や参考書の範囲を読み、内容を把握するように予習すること。課された5つのレポートでは、基本的な授業内容を整理するとともに、自分で課題を設定し、技術者では当然の手法であるFact（統計データ）を集めて、論理的に演繹できる結論を導く。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
<秋>
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
総合討論の発表（20％）、レポート（8０％）で評価する。
基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
<秋>
５回のレポート、2回の総合討論、および各講義の平常点で評価する。
- 教科書
Textbooks <秋>
備 考 / Note=====================================
<秋>
-
参考書
References <秋>
三橋貴明 日本経済の真実がよく分る本 PHP
藤末健三 技術経営入門 日経BP社
国貞克則 財務3表一体整理法 朝日新書
クレイトン・クリステンセン イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき Harvard business school press
小方厚 音律と音階の科学 講談社
マリオ・リヴィオ 黄金比は全てを美しくするか ハヤカワ文庫
中村昌允 技術者倫理とリスクマネジメント オーム社
加藤直規 ニュ-ス記事に学ぶ知的財産 大学教育出版
国民の神話 日本人の源流を訪ねて 産経新聞出版
谷口智彦 明日を拓く現代史 ウェッジ
永井將 技術者の心 丸善プラネット
高橋洋一 米中貿易戦争で日本は果実を得る 悟空出版
中沢孝夫、藤本隆宏、新宅純二郎 ものづくりの反撃 ちくま新書
備 考 / Note=====================================
<秋>
- フィードバックの方法
Feedback Method <秋>
レポートの採点結果は、関大ＬＭＳ上で確認できます。
レポートを総合した平常点は、関大ＬＭＳのメッセージで随時個別に
連絡します。レポートに記入された各種意見に関しては、必要に応じて講義時間内に回答します。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact <秋>
オフィスアワー
初回講義時の配布資料に記載した時間に個人研究室で対応します。
連絡方法
関大ＬＭＳのメッセージ機能で連絡してください
- 備考
Other Comments <秋>
鉄鋼機械メーカでエンジニアとして20年間を過ごした実務経験を有する科目担当教員が、その中で必要と感じた事務系基礎知識を、大学教員となってから整理、構成した授業内容です。